スピーカーシステム、ネオジウム磁石供給不足の影響。 | くるまの達人

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とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

高性能スピーカーユニットに使用され
ているネオジウム磁石の供給が、世界
的に不足しています。

自動車のEV化に伴う影響です。一般
的なフェライト磁石の3〜6倍の磁力
が得られ、高効率な電気モーターの製
造に欠かせないネオジウム磁石の原料
の買い占めが、世界中の自動車メーカ
ーで進んでいます。

このため、ネオジウム磁石を使ったス
ピーカーユニットの生産に影響が出て
います。

yamaguchiスピーカーシステムで、
ネオジウム磁石を使っているモデルと
使用ユニットは、以下の通りです。


★NDロードスター
スキャンスピーク 10F/4424G00
デイトンオーディオ ND16FA-6

★NAロードスター・タイプ2
スキャンスピーク 10F/4424G00
デイトンオーディオ ND16FA-6

★W124シリーズ3
スキャンスピーク 10F/4424G00




先日、これらのユニットの輸入元と、
わたしが必要とするスピーカーユニッ
トの供給状況について話をしました。

スキャンスピークの10F/4424G00は、
次回の納期が8月になるとのことでし
た。デンマークのスキャンスピーク本
社の説明によると、現在メーカー欠品
中で、揃わない材料があるため生産が
遅れているとのことで、これはネオジ
ウム磁石のことを言っているのだと思
われます。

写真は、わたしが持っている10F/44
24G00の在庫ですが、これらは全て
お届け先が決まっています。輸入元に
在庫があるときになるべくたくさん買
っておくようにしているのですが、決
して安くないユニットなので、わたし
の個人サイズの事業規模では一度に購
入できる数量に限界があります。

次回の生産分からひとまず10セット
の予約をしました。できれば20セッ
ト、30セットと予約をしておきたい
のですが、あっという間にクルマが買
えそうな金額になりそうなので、それ
はできずにいます。

ネオジウムなどの希土類(レアメタル)
の主な生産国は中国であることを知れ
ば、最大の自動車マーケットを持つ中
国がEV化を強烈に推進している背景
には、脱炭素化以外にも大きな理由が
あることがくっきり浮びあがってくる
わけで、これはこれで自動車ジャーナ
リズムとしては注目すべき興味深いス
トーリーなのですが、スピーカーシス
テムの作り手としては、憂慮すべき現
実にも目を向ける必要が生じています。

ストーリーに則って考えれば、ネオジ
ウムの原料価格はますます上昇するで
しょうし、米中の関税合戦がさらにヒ
ートアップすれば、その影響を受ける
ことも十分に考えられます。つまりス
ピーカーユニットの価格があがる可能
性があるということです。


NDロードスター、NAロードスター
・タイプ2、メルセデスW124シリ
ーズ3にご興味を持っていただいてい
る皆さんへのお届けは、今ご注文を戴
いても8月末以降、お申込みをいただ
いた順での対応になります。たいへん
申し分けなく思いますが、前述した状
況を汲んでいただければ幸いです。

そして可能であれば、いずれはスピー
カーシステムを愛車に導入したいとお
考えいただいているのであれば、どう
か早めにお申し込みください。お預か
りした代金で必要なスピーカーユニッ
トの予約を早めに済ませ、現行の価格
で確保することができます。バッフル
ボードやエンクロージャーの製作を先
行して進め、スピーカーユニットが手
に入り次第、それらにドッキングして
お届けできる段取りで製作を進めたい
と思います。そうでもしなければ、あ
っという間にクリスマスやお正月に間
に合うとか間に合わないとか、まだ6
月なのにそんな心配しなければならな
い状況です。


【yamaguchi スピーカーシステム】



次のブログでは「NDロードスタース
ピーカーシステム」、「NAロードス
タースピーカーシステム・タイプ2」
の仕様変更についてお知らせします。




山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
webTV「モーター日本」
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