このブログでも
製作記のようなものを何回も掲載している
「W124, W126用スピーカーシステム」ですが、
ようやく最終仕様にこぎ着けました。
って、
もう試聴会もやって、受注も開始してるのに
今ごろ最終仕様ってどゆこと? ですよね。
はぃ、そのとおりです。
すでにオーダーをいただいている方々には
たいへんお待たせしてしまって
本当にもうしわけないのですが、
試聴会もすべて終了した最後の最後になって
かねてから希望していたことが実現できそうな
とってもいい話がありまして。。。
ときに、
試聴会でみなさんに聴いていただいた試作機は、
音質的にも高い評価をいただけて
一応の完成を見たものだったのですが、
実はバッフルボードに使用したカーボンパネルを
もう少し質感の高い素材にしたいなと
思っていたわけです。
試作機に使っていたパネルは、
ウェットカーボンなんていいますが、
いわゆるFRPパネルの表層に
カーボンシートを使用したもので、
化粧用パネルとしては十分なものなのですが、
裏側はFRPパネルそのものでして。
業界では、なんちゃってカーボンなどと
呼ばれていたりもします。
バッフルボードの裏側には
全面にウレタンシートを貼りこんで
制震処理をしてますから、
裏側の様子は見えませんし、
もちろん音質的にも何ら問題なかったのですが、
どうせならホンモノのカーボンパネルを
奢りたかったんです。
ところが、F1のモノコックの材料などに
使われるCFRP、ドライカーボンと呼ばれる
ホンモノのカーボンパネルって、
とんでもなく高価で、しかも硬質なため
まともに製作すると
バッフルボード2枚だけで数万円。
これじゃ、完全に予算オーバーということで
当初はあきらめていたんですね。
でも、
とてもステキな話をまとめることができました。
若干厚みが増したために、
サイズ変更などの手間もかかりましたが、
晴れて最終仕様のご報告をさせていただける
ところまで漕ぎつけました。
こだわりすぎじゃないの? という指摘も
受けたりしました。
ぶっちゃけ、製作コストも
予定より嵩んでしまいました。
でも、せっかく選んでくださった方々に
少しでも理想に近いカタチで提供したかったんです。
FRP製エンクロージャーなど、
バッフルボード以外のパーツは
すべて完成しております。
あとは、ドライカーボンパネル製の
バッフルボードが手元に届くのを待って
組み合わせるだけ。
本当にたいへんお待たせして
申し訳ありませんでしたが、
いよいよ順次発送を開始いたします。
山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
Twitter / nineover