トランプ政権になって その3 | ヤマガラ家のシーズー日記

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アメリカの抱えるメキシコ移民の問題

私はトランプ氏を応援するわけではなく、オバマ氏のほうが ずっと好きだし、続投してほしかったと思っています。が、オバマ政権の間もメキシコ移民の問題は大きな問題でした。
なぜ、メキシコ移民が問題なのか?ほとんど日本語を話す日本人で構成されている日本に住んでいる私たちには理解しがたいと思います。

アメリカは基本英語を話す国です。そしてメキシコ人は英語を話す民族ではありません。ここに1つの問題があります。英語を話せない人が大勢入ってくることで、入ってきた地域は混乱が生じます。言葉が違うので理解しあえません。言葉が違うので仕事がありません。仕事がないので生活費のない人たちは、食料などを奪って生活するようになるのです。これだけでも大問題ですが、仮に仕事につけたとします。言葉が話せないので、仕事は体を使ってする仕事ー主に農業です。アメリカ南部は穀倉地帯です。雇う側は正規に書類に書けない人たちなので、支払いは物品支給だったりになったりもするそうです。最低賃金を大きく下回る賃金で雇われる、ということしか私は知りません。
この正規に雇われていない人たちは税金を納めません。しかし、この人たちの子供たちは学校へ通います。学校の建物や教師への賃金は税金で支払われます。しかもこの子供たちは英語を話さないので、この子どもたちを教えるためにスペイン語の話せる教師を雇わないといけなくなるのです。2か国語を話す教師なので、通常より賃金が高くなります。日本だと英会話教室に子供たちを通わせるわけですが、この費用を全くださずに親は子供に英語を習得させているわけです。

トランプ氏は、この最低賃金以下で働いている人たちにアメリカ人の仕事を取られたと言っていますが、私がアメリカ人から聞いた話では、アメリカ人は、このような重労働で賃金の低い仕事はしたがらない、ということです。
また、アメリカ人が同じ仕事をするとなると、最低賃金が支払われるため、そうなると野菜の値段が上がる、ということでした。現状と同じような金額で野菜を国内で生産するためには、最低賃金以下で働く労働力がないと、できないのです。

私が知っているのは、この農業のことだけなのですが、おそらく他の重労働もメキシコ移民などによってなされているんじゃないか、と思います。
例えば1回目で書いた雪かきの仕事ですが、最初に住んだところは集合住宅だったので、そこの共益費のようなもので雪かきがなされていました。ここに住んでいたときは、100年に1度の大雪ではありませんでしたが、そこそこの雪が降った翌日は、だいたい雪かきがされていました。ある夜、私は夜中に変な音がするのを聞いたことがあります。それが雪かきの音だったのです。100軒くらいはある集合住宅の中の歩道やドライブウエイと言われる車庫から道路までの区間を機械ではなく、人間がシャベルのようなもので順番に雪かきしていたのです。道路は機械でやっていたと思います。
昼間では氷点下なのに、夜はどんなに寒かろうと思います。そんな中で夜通し雪かきをしているのです。辛く大変な仕事だと思います。しかし おそらく賃金は安いと思います。雪が多くてかかった時間で支払われるのではなく、ここの雪かき いくら みたいな支払いです。
この大変な重労働をしているのは、アメリカで高等教育を受けた人ではなく、ヒスパニックと言われる人たちであったり、メキシコでなくても、「移民」と言われる人たちであることが多いのです。

かなり話がずれました。
今見ていたテレビでは、メキシコ国境に作る壁に対するデのモ理由の1つにアメリカ原住民(かつてインディアンと呼ばれた人たちです)の居住地を通る、と言っていました。このアメリカインディアンの問題も、アメリカの問題の1つで、アメリカにいる間少し学んだので、次回はこれについて書こうと思います。