今読んでる本です。
「フロックスは わたしの目」
盲人になった著者 福澤 美和さんが、盲導犬との生活について書いた本です。
1989年に第1版が出ているので少し古いです。
なんでこれを知ったかというと
金スマに出演していた盲目のピアニスト辻井伸行さんのお母様が
息子の目が見えないことを嘆いていたとき
本屋で偶然見て、読んで、力が出て、みたいな話をされたからです。
フロックスというのは盲導犬の名前です。
本には、盲導犬との触れ合いや
盲導犬によってもたらされた幸せが
いっぱい書いてありますが、
中には、障害者の視点のようなものもあります。
例えば
わたしたちはこんなときによく「ちょっと目を貸して」という。
目がみえないだけで、他は目の見える人と変わらない友達なのだというのが、
わたしたちの考えなのだ。目がみないためにできないことには積極的に手を貸して、
それ以外は目の見える友達となんら変わらないつき合いをしながら、・・・・・・
のようなことです。
盲導犬を連れた方とは
まだ一度も出合ったことがありませんが、
障害者の方とは出合うことがあります。
そんなときのお手伝いの参考になるな、と思いました。
最初の方で犬ってすごいって感じたところがあります。
東京盲導犬境界理事長塩屋賢一先生の次の言葉である。
「犬という動物は他の動物と市がウところが一つあります。
それは熊や馬がサーカスで芸当をするとき、
人間から蜂蜜やにんじんなどのほうびをもらって喜んで芸をするのと違い、
犬はそれらのほうびをもらわなくも、自分の愛する主人が
心から喜んでくれることならば、自分から喜んで何でもするというところがあるのです。
犬が主人のためにたいへん役立つことをしてくれたとき、
その主人が心からほめてやれば、
その犬はまたよいことをして主人に喜んでもらおうと考えるのです。
このようなところは犬だけが持っているもので、他の動物にはありません。
盲導犬は犬のこうした性格を伸ばして生かしているのです」
これを読んで、
私は自分のワンコをもっと褒めてあげようと思いました。
褒めてあげること
褒める機会を作ることで
ワンコとの絆は強まり、
そしてもっといいワンコにすることができるのだと思いました。
たぶん、もう書店にはないと思うので
興味がわいたら
図書館で借りてみてください。
お薦めの1冊です。
ちなみに作者の福澤 美和さんは、
かの福澤 諭吉さんのひ孫さんにあたられます。