太陽の眩しさ | 山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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 夜、私は自室で勉強机に向かい、鉛筆で紙に太陽を描こうと試みていた。どうしたら地上に降り注ぐ大量の光線の源である太陽の眩しさを絵として表現できるだろうかと思案していた。しかし、どれだけ考えても有効そうな方法を閃かないので未だに一本も線を引けないでいた。

 就寝するべき時刻になったので私は紙と鉛筆を引き出しに仕舞って椅子から立ち上がった。そして、部屋の照明を消してからベッドに寝転んで目を閉じたのだが、まだ太陽の眩しさを表現する方法の模索を諦めたわけではなかった。頭の中では太陽が強烈な光線を放っていた。その眩しさのせいで今夜は寝付きが悪くなるかもしれないと思われた。


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