ブログの点数機能を利用し始めてから今日でちょうど一年が経った。人によっては食べた料理の評価であったり、或いは、一日の歩数であったり、と様々な用途で使われているようだが、僕は自分の気分を基準にして採点している。過去に遡って毎日の点数をグラフにして顧みられるので客観的にバイオリズムのようなものを把握できるのではないかと期待しているのである。
しかし、そうして数値化してみると自分という人間の日々が地味でつまらないものであるような印象を受ける。満点を百として基準値を五十に設定しているのだが、滅多に大きく傾かないのである。この一年間の最高値が七十八点であり、最低値が二十三点である。ちなみに受験の合格発表があった日と、バイクに撥ねられた日である。それなりに心が動いたわけであるが、人生にはもっと劇的な場面があるかもしれないと思うと極端な点数は付けられなかったのである。ただ、仮に百点や零点にふさわしい出来事があった場合、それを文章にする精神力が僕にあるとも思われない。
翻って他の人のブログを拝見してみると大袈裟な点数が氾濫しているようである。『大きな魚が釣れたヽ(゚◇゚ )ノ百万点』とか、『虫歯になった(T_T)零点』とかいったような採点がよく見受けられる。そういったブログの方が気持ちや価値観が読者に伝わりやすいのかもしれない。僕ももっと明快な採点を心掛けるべきだろうかと考えている。併せて絵文字の使用も検討している。
《今回の点数》 五十点 (まあまあ)
《前回比》 零点 (増減なし)
《最近十回の平均値》 五十二点 ↓
目次(超短編小説)