ずっとお能の真面目な話題だったので、少し旅の話も書きましょう。
前回の記事はこちら👇
京都から四国といっても淡路経由で車でビュンと、割とあさっり到着したものです。お能の時代では少なくとも徒歩でしょうから、それはそれは遥々の旅だったことでしょう。
徒歩の時代に子連れなんて絶対無理でしょう。子に合わせて休憩したり、気を紛らわしたりご機嫌を取ったり。いまは良い時代になったものです。
観覧車に乗りましたが、高所恐怖症ぎみの僕には少し恐ろしい乗り物でした😢
こちらのお店、美味しかったです。いつも食べている讃岐うどんと何か違う。でもその正体はわからない。
そして旅につきものの食事。タイトルにある
「うまいものは忘れない」
これは旅行において最重要項目ですね。美味しい料理は万事を解決できる気がします。美しい景色との出会いは奇跡のようなものだけれど、美味しい食べものは探せばいくらでも溢れています。
今回ぼくが勤める海人にまつわるお話の舞台、志度寺が近づいて来ました。標識に謡曲で見る言葉が載っていると興奮します。
いまも感情の高まりを忘れません。求めていたモノが何かある気がして。
到着。ガンガン開発される都市とは異なり、此のあたりは昔とそう景色が変わらないのかもしれません。平賀源内さんのお墓もありましたので心で手を合わせつつ参拝を続けます。
海人が命をかけた子の名前は房前大臣。その名の由来「房前」の地です。
近くには、真珠島だった(島だと思って探したのですがもはや陸地になっているようでした)場所や、例の玉を洗ったという場所もあったようですが、時間の都合で見送りました。いつかまた来ますと誓いを立てて。
海人さんのお墓に手を合わせにまいりました。御導きに感謝、そして安らかにお眠りくださいとお伝えしました。
海人は能の曲目の中でも大曲だと思っています。今までに先生をはじめ諸先輩方や祖父の海人の舞台を見てきましたが、やっと自分も同じ演目を勤められる思うと色々な感情が込み上げます。
当日は沢山の先輩に舞台を支えて頂きます。本曲は名作故、何度も繰り返し演じられることで、謡や型にも様々な工夫も凝らされています。しかし劇的な内容から個人的な感情も入りやすい危険な曲目でもある気がします。感情に振られることなく、ただ真っ直ぐに、流儀の名に恥じない舞台を勤めることに専念したいと思います。
最後にこの機会を与えて下さった先生と舞台に関わる全ての方々に改めて感謝をしております。
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🍁四季折々の古典の名文を紹介
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🪭謡の実演鑑賞
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主な舞台
⚫︎2024年6月15日
東京・国立能楽堂 潤星会
能「海人」シテ
⚫︎2024年6月22日
京都・観世会館 若手能
能「敦盛」シテ
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