賛否はありますが、入社前に研修を実施する会社は多いと思います。
私のかつての就職先でも、入社前にビジネスマナー教育や役員懇談会等の研修がありました。
研修内容の大半は忘れてしまったのですが、ある役員がいった言葉だけは大変印象的でした。
「まあ、いくらこんな研修をしてもねえ。大事なのは"胆力"なんだよ」
「なら、研修なんてやるなよ(汗)」と思ったのですが・・・(笑)
いろいろな修羅場をくぐってきたであろう役員から、ポロッと出た"胆力"という言葉。
この言葉について、ずっと考えさせられています。
その意味や、鍛え方について。
10数年考えた自分なりの現時点での答えは、"胆力"とは「あらゆる恐怖心と向き合う・付き合う力」です。
カス・ダマト(マイク・タイソンらを育てたボクシングトレーナー)の語録に、下記の様な言葉があります。
「恐怖心というのは人生の一番の友人であると同時に敵でもある。ちょうど火のようなものだ。」
火は、上手く使えば明かりやエネルギーになりますが、下手をすれば焼き尽くされてしまいます。
自分の"胆力"は、火と友人になれるのか、敵になってしまうのか?
ビジネスでも政治でも個人の生活でも、転機というのはそのことを試され、思い知るときなのかも知れません。