食洗機の修理をやってみた。 | 山と道具と

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◆ 5年前のお正月に導入した据置型の食洗機 


(パナソニックのNP-TA1)が壊れた、との連絡がママから入った。

電源を入れると「パワフル」「スピーディ」「ドライキープ」が点滅しながらピーピー ピーピー鳴るらしい。

私の長期不在間には、いつも何かが起きる(*_*)

ネットで調べてメールで説明して、いくつか試してもらったがダメ。

遂には私が帰るまでの3週間、手洗いの日々が続き、先日、ようやく修理することができた。

ネット情報によると、本体下部にある漏水センサーが濡れて作動しているようなので、周囲が大量に濡れていなければ、センサーを拭いたりして乾かせば復旧する・・・らしい。
なので、本体下部を分解してみる。
↑ 電気プラグは抜いてあった。挿してるとピーピー鳴りっぱなしらしい。給水・排水ホースを外し、庭先に運び出して逆さまに置いた。
↑ 少ししたら残ってた水が流れ出てきた。屋外でやって正解だった。
↑ 分解するには、底板のネジ4つと、
↑ 背面のネジ3つを外す。
↑ ツメでも固定されていて、ゴリゴリやって底板を引っ張り上げた。
↑ 赤矢印の四角い出っ張りが、漏水センサーボックスだ。
↑ 赤い配線のある方にセンサーを外す。
↑ センサーを外すには、赤矢印を両側から押し込んで、青矢印の方に引っ張る。
↑ 青矢印から入り込んだ水が赤矢印のセンサーを濡らすと反応してエラーが発報される仕組みだ。
センサーボックス底面には洗剤か何かの汚れが付着している。
どうやらここまで水が回り込んだのは間違いなさそうだ。
だが、汚れは底面だけなので、漏れ出た水は少量なのかな?
↑ と、思ったら、センサー内も青っぽい汚れが見える。
ここに小さくちぎったキッチンペーパーなどを突っ込んで拭きフキした。ついでにセンサーボックス内も拭き上げた。
↑ 念のためドライヤーを使って徹底的に乾かした。
↑ 底板を見てみると、センサーボックスの底面が当たっている所だけがかなり汚れている。
水は青矢印を通って流れてくる構造のようだが、その経路はあまり汚れてはいない。
↑ ここも汚れを拭き取った。
↑ 組み立て直して、修理完了!
さっそくキッチンに運び入れて、配管をつなぎ、コンセントを挿して見ると・・ピーピー音は鳴らない!
いいぞ!
電源ボタンを押してみる!
↑ やった!治った!!!
一番喜んでくれたのは、やっぱりママだった!
★もちろん、メーカー修理に出すのが正解です。家電を自分で分解修理するのはあくまで自己責任です。
 
さて、再発防止も考えてみる。
まずは食洗機の中の構造(漏水センサーまでの水の経路)を断面図にしてみた。

↑ 扉の下にはゴムパッキンがあって、扉を閉じると食洗機の中で高圧の洗浄水が大暴れしても扉部分から水漏れしないような構造だ。
ゴムパッキンの外にはさらに一段高くなった出っ張りがあって、そこに水漏れセンサーへとつながる開口部がある。ゴムパッキンが上手く密着せずに機能していないと、ここから水漏れしてセンサーが反応するのだ。(モデルによって漏水センサーの位置など構造は違うみたい。)
 
↑ 扉を開けたところ。
↑ 赤丸部分が、漏れた水が流れ落ちる開口部だ。
↑ 黄色がゴムパッキン。
緑色がゴムパッキンが密着するライン。
↑ ゴムパッキンが密着する部分がやや白く汚れていたので拭き取った。
ゴムパッキンの方も白く汚れているのでこのあと拭き取った。
↑ ゴムパッキンが当たる部分しかキレイにしなかったので、その先は白い汚れが残っている。
なぜ、ゴムパッキンをすり抜けて洗浄水が漏れ出したのか。
それは、普段の粉末洗剤の投入場所が悪いから らしい。
 
↑ 粉末洗剤を手前に投入すると、ゴムパッキンが密着する部分に洗剤が付着して、その状態で扉を閉めるとゴムパッキンで洗剤を押さえ込んでしまい、洗剤はパッキン下で固まる。それを何度も繰り返していくうちに洗剤がカチカチに固着して、パッキンとの間に隙間が出来てしまうようだ。
なので、予防策として、粉末洗剤はなるべく奥にそっと投入すると良いようだ。
 
これで、同じ症状でのエラー無しで、あと5年は使えるかな!