後日追記 ★ 本電気作業は重大な欠陥作業です!絶対にマネをしないでください!!
◆ 我が家には屋外コンセントが1か所ある。
年間平均して月イチ程度の使用頻度。
高圧洗浄機やエアコンプレッサなどを、玄関周りで使うことが多い。
でも、コンセントの位置が、玄関から離れた建物左側の給湯器の所にあるため、
使用の都度、延長コードも引っ張り出して接続しなくてはならない。
↑ 左の赤矢印の所に防水コンセントがある。
ケルヒャーやエアコンプレッサは玄関前の青丸周辺で使うため、
延長コードが必要となり、その準備撤収が地味に面倒なのだ。
そこで、
ポストの裏に防水コンセントを増設しようと考えた。
本当は、表札柱辺りが位置的にはベストなのだが、
電源確保に難があった。
表札柱の所の外壁から穴を開ければ、
その後ろの部屋の中の、ちょうど良さげな所に屋内コンセントがあるので
そこから電源を取れるのだが、
外壁から屋内まで貫通する穴を開けることになり、
防水上の観点から、素人施工は危険を伴う。
漏水すれば直下の土台の木材が濡れてシロアリの餌食になって、
そこを糸口に柱やら他の部材もやられてしまう。
なのでこの場所は見送って、ポストの所にした訳だ。ここには・・・
↑ 表札柱の灯りやインターホン用の電源のためのアウトレットボックスがあるのだ。(青矢印)
下に伸びているチューブは表札柱への電線が通っているPF管。
↑ このアウトレットボックスから電源を分岐させれば、躯体を貫通させる必要はないから、躯体に漏水する心配をしなくてイイ。
↑ 設置イメージはこんな感じ。
電線を通すスイッチボックスの上に防水コンセントを乗っける。
問題は、隣のアウトレットボックスからどう配線するかだ。
実は、コンセント増設は、もう何年も前から考えていて、
防水コンセントとスイッチボックスは購入済みだった。
どう配線するかで、ずっと悩んでいたのだ。
最終的には、四つの構想変更を経て、第5構想に着地した。
以下、検討経過。
第一構想。
最初に部材をそろえたのが、
電源元のアウトレットボックスにつながっているチューブと同じPF管を
購入した。
↑ 近所のホームセンターではメーター売りで、最低千円くらい。
でも、そんなに長いのは要らないので、ネットで300円弱約70cmのものをポチった。併せてジョイントパーツなどもホムセンで購入。
スイッチボックスの下部にある丸いモールドをぶち抜いて、
既存のアウトレットボックスの空きモールドとをつなげる案だった。
↑ PF管をなるべく短く設置するために折り曲げてクセをつけた。
・・・・けど・・・
なんかイマイチ ピンと来ない。
ネットでは同じような施工をしている画像を見つけたが、
なんか、イマイチしっくりしないのだ。
で、作業意欲も、時間もなく、しばらく放置していた。
で、第二構想。
↑ PF管を捨てた。
ジョイントパーツだけでやってみる。
エルボやら追加購入し、U字ではなく、コの字型にしてみる。
↑ でれんとしたU字型より、スマートだ、と個人的には思う。
が・・・・・
↑ なんてこった!
配線の穴を開けようと思っていたアウトレットボックスには
ねじ止め穴が鎮座していた・・
ここは施工出来ない・・
じゃあ、どうする。
第3構想
アウトレットボックスの横から電源を取ると言う発想に切り替えた。
こんな感じ。
↑ テープで仮止めしてみた。
・・う~ん・・・
アウトレットボックスと段違いになるのが、なんかイマイチ。
後付け感がハンパない・・・
で、第4構想。
↑ スイッチボックスの横にホールソーで穴を開けて・・・
↑ 真横に直結してみようと言うもの。
防水のため、オーリングも入手。
現地に行き、テープで仮固定してみて気が付いた・・・
ジョイント管もスイッチボックスも無くしてみたらどうなん?
外壁裏の通気層に電線を通せばそれで良くね?
めっちゃスッキリしそう!
通気層っていうのは、外壁と構造躯体との間にある空間。
絵にするとこんな感じ。
↑ 「日本窯業外装材協会」さんのHPから借用させていただいた。
最近の木造家屋では一般的になった通気構法(工法)。
(この絵は柱と梁で家の荷重を支え、筋交いで耐震性を持たせている在来工法である
軸組工法だ。我が家の場合は壁(構造用合板)で耐震性を持たせていて、
透湿防水シートと断熱材の間に構造用合板がある。)
防水は、1次防水が外壁(サイディング)、2次防水が透湿防水シートで、
2次防水が最重要、防水の要である。
外壁はそれを飛散物や紫外線など劣化の原因となるものから保護する役目でもある。
外壁から屋内への貫通口を開けると、
開けた穴と電線などとの隙間は、外壁は埋められても、
2次防水の透湿防水シートの隙間を埋めることが難しいのだ。
話しがそれたが、今回はこの通気層の中に電線を通そうという考えだ。
最終!第5構想。
まず、外壁厚や通気層の広さを計測。
併せてアウトレットボックスと、新設する防水コンセントまでの間に胴縁などの障害物がないか確認する。
↑ 2mmの針金をコの字に曲げて治具を準備。
↑ これを外壁と水切り金物の間の隙間に差し込み、
↑ くるっと90度回転させて、
↑ 左右に動かして、通気層内に障害物がないことを確認。
↑ そして、針金を手前に引いて、外壁の厚みを、
次いで奥に押し当てて透湿防水シートから外壁の外側までの厚みをマーキングする。
↑ 外壁の厚みは14mm、通気層の厚みは12mmのようだ。
ホールソーを26mm以上押し込むと、
透湿防水シートを傷付けてしまうので注意が必要だ。
↑ 電動ドリルを準備。
ホールソーがこのチャック式でないと使えない。
普段はインパクトドライバばかり使っているので、
このドリルを使うのは20年ぶりくらいかなぁ・・。
↑ ホールソー。
直径が16mmから53mmまでの13種セット。
木工用だが、窯業系サイディングにも使えるだろう。たぶん。
↑ 穴は大きい方が作業しやすいが、隙間を埋めることを考えると
なるべく小口径にしたい。で、16mmを選んでみた。
↑ グレーのが電線(VVFケーブル)。
1.5倍くらいの大きさがあるから、何とか通るだろう。
↑ おっと!!
ガイドドリルの先端が、思いのほか長くて、
外壁を14mm掘ると、先っぽが透湿防水シートにギリ当たるかも・・・
↑ まず、センター出しのため、電ドラで先孔する。
↑ 電動ドリルにホールソーを装着。
先端に付いているクズ押し出し用のスプリングは、
深く掘れないので外した。
↑ で、ゴリゴリと掘り進める。
↑ やっぱりスプリングが無いと、クズが溜まってしまうので、
マイナスドライバでほじって出しながらまた掘る、を繰り返す。
↑ だいぶ掘れてきた。あとは先端が防水シートを引っかけないよう細心の注意を払って・・・・ ごん!!・・・
↑ だあああああっ!!! やっちまった!!!
↑ 仕方ない。穴をふさぐしかない。
テープは試みたが狭くて貼れなかった。
しかもこのあと電線を通す時にはがれてしまうだろう。
なのでコーキングでやってみる。
↑ グリスガン用もあるけど、短期間に使い切らないと固まってしまって
保存がきかない。こんなに大量には必要ないので、
チューブタイプを新規購入しておいた。でかいグリスガン用より高くてびっくり。
↑ 小指の先でたっぷり塗りたくり、3時間ほど硬化させた。
↑ 硬化を待つ間に、増設コンセント側の穴を開ける。
こちらは少し掘ってはマイナスドライバで中をごりごり掘り出した。
意外とモロくて、こっちの方が簡単だった。
↑ 結果、防水シートを傷付けることなく、無事に開孔できた!
↑ コーキングがある程度固まった頃を見計らって、
電線を通気層に通す準備をする。
まずは1.2mmの細い針金で、
↑ 40㎝くらいのと80cmくらいのを2本、切り出して、
先っぽを長い方は丸に、短い方はフック状のJ字に曲げる。
↑ 長い方を、アウトレットボックス側から、こんな感じで
増設コンセント側の穴の裏まで突っ込む。
↑ 来た来たっ!!輪っかが見えたよ!
↑ この輪っかを、短い針金のフックで引っ張り出す。
↑ ぎゅいん!と引っ張り出したら、輪っかを広げて、
↑ 電線にぐるぐる巻きつけ、ビニールテープでガチガチに巻く。
↑ 右手で電線を送り出しながら、左手で針金をぐいぐい引いて、
アウトレットボックス側の穴までは、電線の先をスルスルと順調に引っ張れた。
が、ここからが中々出てこない・・・・。
ガチガチにテープで巻いたので、柔軟性が無く、曲がってこないのだ・・・
無理やり引っ張ると針金が外れそう・・・
なので、でかいピンセットやラジオペンチで電線をつかんで、ようやく・・
↑ じゃじゃ~ん!!!
でた出た~っ!!!
ここまで来れば、あとはそう難しくはない。
既存の電線に、今 通した電線を抱き合わせで結線して、
増設コンセントに結線して、増設コンセントを固定して、
コンセント周りをコーキングで防水すれば完成、である。
防水シートのコーキングの硬化待ちで時間を要してしまい、
夕方になったうえ、小雨も降って来たので、結線作業は明日に持ち越すことにした。
↑ 撤収前に、外壁に開けた穴の隙間をコーキングで塞いだ。
↑ アウトレットボックスは蓋をして、
増設コンセント側の電線の切端は、濡れないように通気層の中に突っ込んでおいた。
以上、前編終わり!
後編は、増設コンセントへの結線と本体固定及びシーリング。
さて、上手くいくかな?