昨日深夜に妻に突然起こされました。「足がつったぁ~!!」と・・・
昨日長野の神社巡りで歩き回ったためだと容易に想像がついたのですが、じゃあ足を伸ばしてあげようかなとしたところ、「漢方持ってきてぇ~!」となんと拒否! 少々傷つきながらも、漢方を探しに隣の部屋へ。
自宅にもよく使う漢方薬は数種類取りそろえてありますが、一番使用頻度が高いものが「芍薬甘草湯」です。
筋肉を緩める作用が強く、しゃっくりや、胃痙攣と言われる上腹部の痛みにもよく効きます(腹痛は他の可能性もあるので慎重に使用してください)。
こむら返りと言われる足の筋肉の痙攣にもよく使われ、 とてもよく効きます。昨夜の妻もその一服で、すぐに治り朝まで寝られました。
しかしとっても不思議なことですが、この薬、飲んで5分もしないうちに効くのです!
内服薬は注射薬と違い、血管に入り込むまでに相当な時間を要します。
食道を通過して胃に入るまでに10秒前後、胃を通過するのにも数分から数時間、小腸に入り吸収されるのにも数十分から数時間、血液中で薬の効果をあらわす濃度になるまでにも数時間かかります。
つまり、薬理学的には飲んで数時間以上経たないと効くはずがないのに、1-2分で効いているのです!
患者さんに処方しても同じことをおっしゃいますし、自分で使用してもやはり同じです(しゃっくりで使用するとよく分かります)。
芍薬甘草湯の文献にも、やはり数分で効果が現れると書いてあります。昔から言われていることなのです。
同じことは、夜中や朝方の咳を和らげるために使用する、気管支拡張剤のシールでも経験をします。
皮膚から薬が吸収され血液中に入り全身を巡り気管支に作用するものですが、薬理学的には、血液中の濃度が上昇してくるまでに数時間かかるそうです。
それが実際使用してみると、貼って10-20分もすると咳が落ち着き寝られるようになってきます。
現代科学では解明しきれていない何かが作用しているのは、間違いないかと思います。
ホメオパシーと言われるドイツ発祥の医療があります。レメディという、物質としては単なる砂糖玉を飲むことで、体調を改善させるものです。
その砂糖玉には、その人の体質やその時の症状にあった「情報を含む水」を吹きかけてあるそうです。そのホメオパシーと同じような、何かが作用しているかもしれません。
現代医学=西洋医学はとても素晴らしく大変面白い学問です。但し、それが万能だとも思っていません。西洋医学では解明しきれない別の医学があってもおかしくないとも思っています。だからと言って、代替医療と言われるもの全てを信じているわけでもありません。
その見極めで重要なものが、自分の感覚だと思います。
理論的(≒西洋医学的)には間違いないということでも、使用してみて「あれ? 何か違うぞ!」とか、逆に理論的にはありえないということでも、やってみると「これ、良さそう!」と思うことがあります、そういった自分の中から湧き上がってくる感覚です。
プラセボ効果と言って、偽薬であっても効くというのは医学の常識となっています。二重盲検法という厳重に管理して行う方法をとっても、30%ほどが偽薬でも効くのだそうです。
目に見えるものと目に見えないもの、理論と感性、物体とエネルギー(波動?)など、あい反するものの、どちらか一方ではこの世の現象を全て説明することはできないと思います。
全てを肯定せず、全てを否定せず、自分の思い込みや常識をなるべく外し、自分の中から湧き上がる想いに素直に従っていけば、自分の人生はうまくいくのではないかと思っています。