匂いには注意 | やまびこDr.の診療日記

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人生の大事業の子育ては、ほとんどぶっつけ本番! 分からない事だらけで心配がつきません。
でも正確な情報を知り納得できれば心配は減らす事が可能です。
薬よりもっと大切な事をお伝えする小児科医のブログです。

長男がまだ2歳だった頃、新婚旅行がわりの家族3人でのハワイ旅行の時の話です。

 

行きの飛行機の中での長男は、1時間もしないうちに「おうちかえる! おうちかえる! おうちかえる!・・・(以後繰り返し)」を8時間言い続け、やっと寝た!と思ったらすぐ「着陸態勢に入りますので幼児の方は抱っこでお願いします」とアナウンス!! 

 

やっと、やっと寝たのに又起こすのか!! と思ったのですが,規則には逆らえずに抱っこしたら、その後は飛行機降りるまで大泣き!!

 

外に出たら12月のハワイは暑くて、眠くて(日本時間夜中2時)、変な匂いがして、疲れきって、一瞬にしてハワイが大嫌いになりました(ハワイの方、すみません・・・)。

 

その変な匂いの正体は、「レイ」でした。

 

ハワイの空港で現地の人(らしき)女性の方が南国の花で作ってくれた「レイ」を首にかけてくれたのですが、それが強烈な匂いを発していたのです。

 

もちろんあの匂いが好きな方もいるとは思いますが、僕には合わなかったのです。

 

僕の後ろにいた家族連れにも「レイ」が振る舞われていたのですが、生後半年程のお子様に「レイ」がかけられたら、その子が大泣きをし始めました。

 

しかしご両親は何故子供が泣き始めたのか分からない様子です。

「どうした? どこか痛いのかなあ? 具合悪いのかなあ?」と色々心配していのですが、明らかにレイの匂いに反応しているようでした。

 

匂いにより幸せな気分にも嫌な気分にもなる、とても繊細で敏感な感覚です。しかも、その匂いの元の物質が匂い以外にも体へ影響を与えている事も十分考えられます。

 

自分では良いと思っている事でも、他の人にはあまり良くない事もあります。匂いの事だけでなく、味・ファッション・趣味・想い、何でも同じです。

 

自分でよいと思う事は自由に実行すればよいと思いますが、他の人に影響を与えやすい物は、注意が必要です。