先月のブログで、”二コラ・テスラに関しては次回”、と言ったままだったので、何故、私の中で「Nature Boy 」と「二コラ・テスラ」が繋がったのか、その辺りを紹介したい。
それは、二コラ・テスラのと著書2冊をまとめた次の本のP.26-27にある記述だ。
彼の10代での記憶である。
二コラ・テスラはかなり変わった体質だったようで、突然目の前に現実とは違う光景がありありと浮かぶことがあったようである。
ここからは引用↓
初めはひどくぼんやりして不明瞭だったし、よく見ようとすると消えてしまうこともあった。
だが、だんだんと力強く明瞭になり、ついには実在するものとしてそこにあるかのように思えた。私にとって一番快適なのは、自分に見える世界にどんどん入り込み、いつも新しい心象を抱くことだとわかった。そこで旅に出発した。もちろん、頭のなかでの旅である。
毎晩(ときには昼明るいうちでも)、ひとりになると私は旅に出た。見知らぬ土地や街や風景をこの目で見た。その地に住み、人びとに出会い、友人や知入を得た。信じ難いかもしれないが、こうして知り合った人たちは私にとって本当に大切で、現実の生活で触れ合う人たちと少しも変わらなかった。姿もはっきり見えた。
引用終わり↑
引用の後半部分が、まるでNature Boyの歌の中の”自然少年”の様である。
二コラ・テスラの旅の部分がもう一つの現実だとすれば、
彼はもう一人の、”自然少年”だったのではなかろうか。
世の中には、ごく稀にではあるが、こういう不思議な能力を持って、
生きている人が今でもいるのだろう。
この本は、100年以上も前に書かれた本ではあるが、
中に入っている情報は今だ未来的である。
用語も未だに新しい。
例えば、”人類エネルギー(Human Energy)”
未来や技術に興味がある人ならば一読をお勧めする。
この文章は、次のように続く。
ここからは引用↓
そうこうするうちに私は十七歳になった。その頃から私は本気で発明の道に進もうと考え始
めていた。ありがたいことに、いともたやすく頭のなかに思い浮かべることができるではない
か。模型も図面も実験もいらない。頭のなかですべて本物のように思い描けたのだ。
引用終わり↑
彼にとってのこの現実は、一生涯続いたようである。
彼は、その力を自分の力だと思わなかった。
強い信仰心の持ち主であり、その叡智は神から来ると信じていた。
本書の中には、その辺りも詳しく彼自身の言葉で説かれている。
二コラ・テスラに関しては、引き続き書くことがありそうだ。
イーサン・ホーク主演の映画ももう一度見てみようかな。