2022-10-14 東北百名山 須金岳(スガネダケ:大崎市鳴子温泉) | 二人の山旅ブログ

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全国の名山、地元遠州の山を登っています。
2017年12月、食道ガン発現、アチコチ転移、治療を経て経過観察中です。
山行記録詳細: http://yamanikki.girly.jp/

東北百名山の山旅、三日目は須金岳です。

鳴子温泉鬼首(オニコウベ)の寒湯(ヌルユ)登山口から登ります。

 

前二日、二山でモウ疲れ気味、鳴子温泉の駐車場をチョット遅いスタートになりました。

国108仙秋(センシュウ)サンラインを北上、軍沢橋で右折し、県248を東進しました。

寒湯の東端、上ノ台との境に流れる、寒湯沢の橋の所に、北に入る未舗装の道があります。

ここが入口ですが標識も何もありません。

ダートでグチャグチャ、ジュルジュル、ここが入口、大丈夫?と心配になります。

 

寒湯沢に沿う、こんな道を入って行くと、プラス夏草が被る道になります。

キーキー、ザザザー、、ジュルジュル

古車なので問題ないですが、ランボルギーニでは悲鳴を上げ、卒倒するでしょう。

 

何とか抜けると、開けた空き地があります。

モウここに止めて歩こう。

チョット(100m程)林道を奥に行くと寒湯沢に出ます。

そう、空き地が登山者駐車地、止めて正解なんです。

 

そして2回の渡渉を経て、登山口に着きます。

最初の渡渉は難儀です。

沢原の石を拾って投げ入れ、足場作って渡りました。

靴を脱ぐか、靴のままジャブジャブすれば、全く問題ないです。

 

というわけで、アプローチから冷や汗でした。

 

山頂は変則三つあります。

●国地院の山頂:本須金:激藪、出発遅く登頂断念。

●縦走路最高点:中須金:通り道にある。

●標識山頂:偽須金:山頂とは思えない湿地広場。

中須金、偽須金に立って、登ったことにしました。

 

最高点であり、三角点のある、本須金には行っていません。

チョット物足りない山になってしまいました。

 

天気も昨日と同様に、午前はガスでダメ、下山中に展望が多少ありました。

秋です、気温低下に伴い、湿気が高い時、山では、お日様が朝もやを吹き飛ばすのに、午後までかかるようです。

 

行く先   須金岳(スガネダケ):大崎市鳴子温泉鬼首

山行日   2022-10-14(金))
メンバー  妻&私の2名

コース   国土地理院

登山詳細  HP 二人の山旅 に掲載

登山行程  全行程=7:20

4:00 P(8:20)→(8:30)寒湯登山口→(11:30)九合目(11:40)→(11:50)中須金→(12:20)偽須金
2:40 偽須金(12:50)→(13:30)中須金→(13:45)九合目→(15:30)寒湯登山口→(15:40)P
登山概略

・アプローチ

駐車地への道はナカナカです。

最初はぐちゃぐちゃ、ジュルジュルです。

そして写真(帰り撮影)のように、被る草を押しのけて進みます。

10万Km以上走った古車です、オマケに外回りはギタギタです。

気楽でもないですけど、入って行けます。

高価なスーパーカーはダメでしょう。

*入口付近の空き地スペースに止めて歩いたほうがいいと思います。

 

・駐車地

この先あと100mで寒湯沢に出ます。

これ以上行ったら、バックでここに戻ることになります。

バックが得意でない人はここに止めましょう。

 

今日は青空があります、期待できそうです。

と甘い考えで出発です。

 

・渡渉点1

林道終点、道がなくなります。

渡りやすい所を渡渉します。

水量にもよりますが、靴を脱がない前提だとむつかしいです。

往きは転がっている石を投げ入れ、足場を作って渡りました。

河川無断改修、”御用だ”になるかも。

 

・渡渉点2

ここは簡単にポンポンポンで渡れます。

増水時はむつかしくなるかも。

 

・寒湯登山口

案内板があり、道標もあります。

異常?なアプローチとは違って、ちゃんとした登山口です。

昔は、ここまで車で入れたのかも。

 

・熊糞

いきなりステーキではなく、真新しい熊糞です。

近くの藪から見張られているかも。

用心しましょう。

チリン・リン・リン、音を出して登ります。

かかん・かん・かん、でもいいでしょう。

とにかく音を出しましょう。

大勢の人がいる所では、迷惑になりますのでやめましょう。

 

・杉と桧の林

桧中心の植林帯を登って行きます。

伐採が何時始まってもおかしくない太さに育っています。

今は材木も値上がりしています。

一本いくらで売れるんでしょうね?

もらって帰りたいくらいですが・・・

 

・枯れ大木

これは太い!目立ちすぎて、雷様に狙われたのでしょう。

朽ち始めて、コケが生え始めています。

 

・尾根に雲がかかる

今日も天気予報は晴れでした。

しかし、雲がかかり始めました。

今日も、またダメかも、ため息。

山ガラスも残念、アホーと泣いています。

最近のカラスはカアー、カアーと泣かないんですね。

ぎゃー、ギャーとかグワッツ、ぐわっつとか。

 

・ブナの実

熊の好物が一杯落ちています。

ここの、早朝の通過は高リスクです。

熊を、素手でやっつけれれば問題ないですが。

 

・五合目通過

半分登って来ました。

*合目表示が九まで続いています。

 

・キノコ

五合目付近にはキノコが一杯、色々生えています。

食べられるキノコを、見分けられるといいのですが。

珍味のキノコ汁で~す。

お先にどうぞ、押し付けあって味見しましょう。

御毒見役を誘いましょう。

 

・急登が続く

名付けて”あご出し坂”です。

黙々と登って標高差を稼ぎます。

 

・おはぎ岩

この尾根は若いのか、岩が全くありません。

唯一見かけた岩です。

名付けて”おはぎ岩”、おいしそうです。

 

・八合目通過

次第にガスっぽくなってきました。

疲れと相俟って、足取りも重くなります。

 

・展望地

幾つかある展望地は御覧の有様です。

全く見えません。

”あ~ァ”今日もか。

ボヤイテモ仕方ないです。

から元気で頑張りましょう!

 

・九合目に到着

ここが国地院の三角点山頂に一番近い所です。

何処から取付くか・・・思案中、思案中、思案中。

”下手な思案、休みに似たり”

突撃!

 

・撃沈

藪に突入するとニッチモ・サッチモ。

こりゃー、時間がかかる。

”今は12時少し前、日が短い。

まごまごしていると暗くなってしまう。

諦めよう。”

戻って、偽須金(仮の山頂)に行くことにしました。

朝早く出発すべきであった、熊が怖いけど・・・

 

・紅葉の尾根道

気を取り直して再スタートです。

紅葉に慰められ、青空に後押しされて、GO!

 

・中須金を通過

P1241は何の変哲もない通路です。

朽ちる寸前の、古ぼけたテープが目印についていました。

寂しいので2本追加しました。

これで立派な山頂です。

立派すぎるかな?

 

・草付きガレ斜面

中須金から下って行くと、ここに出ます。

大、大展望地の筈ですが・・・

ガスは見えます、変なお姉さんも。

 

・紅葉の湿地帯

偽須金に近づくと湿地帯になります。

上を向いて、紅葉を見ながら進むと、靴が泥だらけになってしまいます。

ちゃんと下を見ながら進みましょう。

なにがしか落ちているかも。

 

・偽須金にて

こんな所に山頂札があります。

登山口の案内図では、仮の山頂となっています。

仮とは?、ニセです、偽と言いなさい。

決定!偽須金になりました。

 

登山口の案内図

仮の山頂:1191mと表記されています。

 

・草付きガレ斜面

帰りも、ここのガスは取れません。

でも幾分薄くなってきているような・・・

ユックリモードで通過、しかし晴れません。

しびれを切らして戻ります。

 

・中須金が現れる

おっ!晴れてきた。

あそこを超えて行きます。

昨日の小又山と同じ天気パターンです。

 

・虎毛山望む

明日登る予定、今回遠征の本命、虎毛山が樹裏に見えます。

「お~い」と呼べば、「な~んだ」と答えられそうな距離です。

尾根でつながっていますが激藪です。

行ったら・・・長い時間がかかるでしょう。

百年?永遠かも。

 

・下山開始

九合目に戻って下り始めます。

明るくなり始め、紅葉もいい感じです。

チョット葉密が薄いかな。

アートネイチャーで増葉できませんかね?

 

・展望地

見えなかった周辺の景色が見えるようになってきました。

南東方向:

牧場の様なので六角牧場の方?

だとすると向こう側が鳴子温泉になります。

 

東方向

中ノ沢森、清水倉森、鈴倉森です。

森・森・森、森が深そうです。

ここにはいますね、絶対に。

 

南方向:

荒雄岳と鬼首北部集落です。

いつか、荒雄岳を鬼首温泉とセットで登ってみたいですね。

眼下の集落は登って来た寒湯、上ノ台方面です。

山の向こう側が鬼首温泉になります。

 

・寒湯登山口に下る

本須金に行けず、締まりのない山行になりました。

お粗末様ですが、紅葉が良かかった、ご苦労様でした。

 

・渡渉点1

往く時に渡ったルートを忘れてしまいました。

帰りは黄色いルートで渡りました。

で、見事にズボッ!

 

アレレ、やってしまいました。

あと二日あり、靴は履いている一足のみです。

今の時期、東北の夜は寒いです。

乾かすのがむつかしいです。

新聞紙で吸って、エアコンで・・・

 

・駐車地に戻る

アレッ、大名駐車してしまっています。

他に車がなかったから、迷惑をかけずに済みました。

謝る必要はないけど、天と地にゴメンナサイ。

 

サアいやらしい、草付き泥んこ道を抜け、早く立ち去ろう。

再び鳴子温泉に、入浴・買い出しに向かいました。

 

 

・鳴子温泉駅前

七十七銀行の左を入った所が鳴子温泉駅です。

土産物・こけし人形店、レストランなどが並んでいます。

 

・早稲田桟敷湯

上の写真の右に入った所、裏道にあります。

無料の湯めぐり駐車場から一番近い共同湯です。

外観は近代的ですが、浴室は暗く、コンクリート打ちの壁はペンキ塗装が剥げて、カビが発生しています。

感じが良いとは言えません。

ペンキ塗装をしなかった方がいいのでは?と思います。

入浴したかった、改装中の滝の湯はどうなんでしょうか?

古民家風で、1枚、また1枚、落ちてくる紅葉を受けながら入浴できる、硫黄臭の露天があれば最高なんですが。

”文句・注文の多いお兄さん、黙れ!来るな”と言われそう。

 

明日は秋田・湯沢市の虎毛山です。

国108仙秋サンラインを北上、山形・秋田の県境の長~い鬼首トンネル群を抜け、標識に導かれ虎毛山登山口に向かいました。

 

虎毛山に続く