豊洲市場のこれから | 中央区議会議員 山本りえ 無所属

中央区議会議員 山本りえ 無所属

謙虚・素直・感謝の気持ちをもち、社会に必要とされるひとになります。多くの方々の信頼と期待に応えたい。

企画総務委員会で中央卸売市場を視察しました。平成3010月に中央卸売市場が築地から豊洲に移転し半年余りが経過しています。豊洲市場は、50年先まで見据えた首都圏の基幹市場として、築地市場が果たしてきた生鮮食料品流通の円滑化と価格の安定機能に加え、食の安全・安心の確保や効率的な物流の実現など、顧客・消費者のさまざまなニーズに対応する場所を目指しています。市場には、新たに閉鎖型施設・加工パッケージ専門施設の整備、自然エネルギー・省エネの取り組み、駐車・荷捌きスペース等が確保されています。2023年度には、千客万来施設を開業する予定です。開業までの間は、イベントや仮設施設を活用した賑わい事業を展開します。

【市場概要】

その豊洲市場全体の面積は、築地市場の1.7倍にあたる約407,000㎡です。市場内は、【5街区】青果物を扱う卸売場と仲卸売場棟、【6街区】メインの水産仲卸棟、【7街区】水産物のせり取引をする水産卸売場棟、飲食店舗やPRコーナーがある管理施設棟で構成されています。平成314月現在の水産仲卸業者は7社、せり人数535人、仲卸業者488業者、売買参加者290業者です。平成30年度における築地・豊洲市場取扱数量及び金額は、1日あたり1,40616億円で、取扱量は7%ほど減少しています。一方、青果仲卸業者は3社、せり人数123人、仲卸業者96業者、売買参加者578業者です。築地・豊洲市場取扱数量及び金額は、1日あたり94833,500万円で、取扱量は5%ほど増加しています。関連事業者については、流通補完業務18業者、物販・飲食業務110業者、加工・サービス業務21業者です。これからの取引形態の多様化を見据えた仲卸市場法の改正による取引規制の緩和や市場外流通の取扱量の傾向に注目しています。

 80年以上の長きにわたり共に歩んできた築地の場内市場と場外市場は離れ離れになりました。残された築地場外と新しい豊洲市場がもつそれぞれの強みや特徴を最大限に引き出す環境づくりが重要です。また、場内市場の跡地23haは、東京2020大会の車両基地デポとして活用された後、市街地再開発事業が予定されています。その開発完了まで20年以上かかる可能性があると言われています。中央区は東京都に対し、築地の将来像について現実的かつ明確なスケジュールを示すよう強く求めていく必要があります。
 

写真:豊洲市場管理施設棟PRコーナーパネル展示より

▽中央卸売市場 http://www.shijou.metro.tokyo.jp/

▽築地場外市場 http://www.tsukiji.or.jp/

▽築地魚河岸 http://www.tsukiji.or.jp/forbiz/uogashi/

▽関連ブログ https://ameblo.jp/yama-rie/entry-12436567040.html