今年も参りました白山登拝(其の1) | 神主の独り言 Part2

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雅楽と白山をこよなく愛す神主のブログです。

一昨日昨日と恒例の白山登拝に行って参りました。

「登拝」という耳慣れない言葉がありますが、単なる登山ではなく、白山頂上でご祈祷を受ける「登拝」が目的の山登りです。

そのため、私どもの白山神社では、白山室堂平にある白山奥宮祈祷殿の参籠殿で宿泊させて頂いております。

鳥居の正面が奥宮祈祷殿。左の屋根が参籠殿。

 

今年は多くの参加者を頂き、総勢14名で登って参りました。

 

毎年の白山登拝は、観光新道と砂防新道を交互に登っており、今年は観光新道を登りました。

観光新道は古くは越前禅定道の一部で、登山起点の市ノ瀬からの白山禅定道の尾根につながります。しかし、別当出合から尾根までの道は急坂が多く、やや歩き慣れした方向きです。・・・といって、下山にこに道を降りますと、足が疲れた頃にこの急坂を下る事となりますのでご注意ください!!

 

尾根をしばらく進みますと、登山道の中間地点の大きな岩に着きます。

日陰となりますのでここで一休みする方は多いです!

 

さらに進むと、殿ヶ池避難小屋に着きます。

4年ほど前に新築されました。ここで昼食をとります。

 

向いの下方に、砂防新道の休憩地、甚之助避難小屋が見えます!

 

…しばらく進むと

蛇塚(じゃづか)

白山開山の泰澄大師が、麓に下りては悪さをはたらく3,000匹の蛇(おろち)のうち、1,000匹をここに埋めた場所という伝説あります。他の1,000匹は頂上付近の千蛇ヶ池に、もう1,000匹は刈込池(福井県大野市)に封じ込めたと言われています。

 

さらに進むと・・・・・

黒ぼこ岩

ここで、観光新道と砂防新道が合流します。

 

私、日頃の運動不足がたたり、後半戦は脚が上がらず、かなりの時間をかけてここまで参りました。

例年の事ですが、ここまで来ると足の疲れも軽くなった気がしてきて、最後の急坂の五葉坂も軽快とはいきませんが、苦なく登れているのは、何かしらのお導きとしか言いようがないありがたさを感じざるを得ません!

 

参加者の1名は、しんがりを守る同級生のKK氏と共に、かなり遅れて夕食時間ぎりぎりに到着。

残る一名は、足の不都合で殿ヶ池で一夜を過ごす事となりました。

 

お腹空いてて、フライングして食べちゃってますが、夕食はこんな感じ!

 

夕日が落ちてからは、素晴らしい夕景が広がりました(^O^)/

 

さらには、参籠殿に帰ってから、参加者での懇談(お天気まつり(^_^)v

持ち寄った飲料に、神社からの御神酒も頂き、私が持ってきたおつまみは・・・

今流行りの「たらたらしてんじゃねーよ!」・・・・・(笑)

・・・で、皆様ぐっすり就寝・・・・・(-_-)zzz

 

・・・・・・・・・・

 

一夜明けた・・・というか、明ける前ですが・・・

翌朝は星空が広がる、素晴らしい朝を迎えました\(^o^)/・・・昨晩のお天気まつりが良かったのか、私どもの日ごろの行いが良かったのか・・・(笑)

5時8分頃の御来光を臨むために、4時には室堂を出発!

頂上で御来光を待ちます。

素晴らしい御来光を頂くことができました!!!

お世辞ではなく、私も白山比咩神社奉職時代から数十回の御来光を拝しておりますが、この日の御来光は十指に入るいいお日の出でした。

御来光を拝した後に、頂上の奥宮で日供祭と御祈願が行われ、家内安全、身体健全とぞれぞれの祈願が祈念されました。

 

北から「白馬岳」「剣岳」「立山」「薬師岳」「水晶岳」「黒部五郎や野口五郎」「三俣蓮華」「槍ヶ岳」「大キレット」「穂高連山」「焼岳」「乗鞍岳」「御岳山」「八ヶ岳」から「恵那山」まで、台風か近づいている事も関係なく、普段以上の多くの山が見られました。

御来光の反対側の室堂平から、名古屋福井方面の眺望も素晴らしかったです。

・・・で、お決まりの頂上標柱での記念撮影!

実はこれ撮るために、凄んごい人数が列を作ってました・・・・・(^_^;)

室堂への帰り道はお決まりのお池めぐり

紺屋が池、油池、翠ヶ池、血の池、五色池、百姓池、千蛇ヶ池・・・

最後の画像「千蛇ヶ池」は、前述の1000匹の蛇が閉じ込められているところ!

常に万年雪で覆われています。

 

室堂に戻って朝食!

しっかりと食べて下山に備えます(^^♪

 

下山前に奥宮前にて記念写真!

また来年登って参ります!

 

この間、多くの植物や生きものに出逢いましたが、これらはまとめて次のBlogに上げますので期待ください。

 

では!