雅楽の二日間! | 神主の独り言 Part2

神主の独り言 Part2

雅楽と白山をこよなく愛す神主のブログです。

昨日今日と、本職の神社社務を離れて、雅楽のお手伝いの二日間でした。

昨日は、富山県立山町芦峅寺で行われた「布橋灌頂会(ぬのはしかんじょうえ)」のプチ体験の雅楽奉仕に行って参りました。

2009布橋
画像は2009年の時の本番の様子です。

今日の企画は、北陸新幹線開業に伴ない、JR東日本の「びゅう」が企画し、「大人の休日倶楽部」の会員を対象に行われました。
9/27と10/7の二回開催され、関東方面から申し込まれた方々が、古来の信仰行事を体験されました。

画像は、平成21年に行われた本番の様子ですが、昨日のプチ体験には7名の女人衆が参加されました。

布橋灌頂会(Wikipedia)
布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)というのは女人禁制だった霊山立山の代わりに架け橋を渡って極楽往生を願う立山信仰の伝統儀式だった。現在はイベントとして開かれている。
灌頂会は立山を登ることが許されなかった女性たちが、代わりにうば堂川にかかる布橋(うば堂御宝前<ごほうぜん>の橋、天の浮橋)と呼ばれる架け橋を渡って極楽往生を願う。閻魔堂で懺悔の儀式を行った後、教典に節を付けた仏教音楽「声明」や雅楽が流れる中、宿坊の僧侶(引導師)に導かれ、「あの世」と「この世」の架け橋とされる朱色の欄干の布橋(煩悩の数と同じ108枚の板で組まれている)に白い布を敷き、白装束を着た女人衆が白くて細い目隠しをしたまま、ゆっくりと渡る。悪人は龍が口を開けて待っている谷川に転落したという(この様子は立山曼荼羅にも描かれている)。橋の先にあるうば堂(現在は「遙望館」)に入り、閉め切られた堂内の暗闇の中、読経を行う。女人衆が目隠しを解くと目の前の壁の覆いが上がり、陽光に照らされた立山が目前に広がる趣向となっている。女性たちは静かに手を合わせ、心を新たにする。橋を渡って一旦「あの世」に入り、生まれ変わって「この世」に戻るという「疑死再生」の意味がある。


布橋
布橋

閻魔堂
閻魔堂

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今日は、石川県神社庁の神社振興部会の雅楽教室で、白山市立鳥越中学校に行って参りました。

石川県神社庁では、十数年前から小中学校に出向いての雅楽教室を行っております。
近年は、小学校では神話の紙芝居「いなばのしろうさぎ」や「あまのいわと」「やまたのおろち」などを、雅楽の楽器の効果音付きで公演し、雅楽の紹介もします。
中学校では、雅楽演奏を中心に、雅楽解説や楽器体験などもします。

鳥越中雅楽①

鳥越中雅楽③

鳥越中雅楽②

今日の雅楽教室は、この鳥越中学校の生徒100名余りの他に、更に山麓の白嶺中学校の40名ほども出席して体育館で行われました。

曲は「平調音取」「越天楽」「五常楽急」「陪臚」を演奏し、曲の合間には雅楽解説や楽器紹介、そして生徒に楽器体験をしてもらうなど、1時間の雅楽教室でした。

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終わると正午過ぎ。
片付けを済ませて、白山市鶴来にある「もく遊りん」で、美味しいパスタとピザを食して帰りました(^_-)-☆

もく遊りん
お腹空いてて、かなり食してからの画像です!・・・(笑)