菅谷小学校閉校式 | 神主の独り言 Part2

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加賀市立菅谷小学校・・・しばらくはリンクすると思います。

本日は加賀市教育委員として、3月末を以て残念ながら閉校する加賀市立菅谷小学校の閉校記念式典に出席して参りました。

菅谷小学校は、明治7年3月に菅谷町の徳性寺の一角で、読み書きを教えていたのが始まりで、141年の伝統を持つ学校でした。
「あかるく つよく かしこく」の校訓の下、過去多くの優秀な卒業生を輩出しましたが、今年の在校生は僅か13名となり、4名の卒業(入学予定者は居りません)で9名となりますので、やむを得ず閉校し、児童は山中小学校に通う事となります。

菅谷閉校式①

式典は3部構成で、閉校式、記念碑除幕式、思い出を語る会と進行しました。

閉校式では、各代表、来賓の挨拶の後、校旗が児童の手によって外され、児童から校長先生、校長先生から市長へと返納され、141年の幕を閉じました。そして、児童たちの掛け合いの挨拶、校歌斉唱、蛍の光斉唱で式を終えます。
保護者の方には児童の掛け合いが心に訴えるでしょうし、OBOGの皆さんには校歌は懐かしいでしょうし、我々第三者(特に私の前後以前の世代)には蛍の光は胸を打ちますね。

閉校式の後は、校庭正面玄関前に出て、思い出を残すために建立された記念碑の除幕式が行われました。

菅谷閉校式②

折しも、小雨の降る中(ある先輩は「なみだ雨だな…」と言っておられましたが)で、児童、OBOGの中学生、来賓の方々によって幕が解かれた時に日が差してきて、爽やかな空気に包まれた感じが致しました。

第三部の思い出を語る会では、冒頭に二名の卒業生と、一人の元校長先生が当時の想い出を熱く語り、アトラクションでは奥様が菅谷小学校卒業という、地元の篠笛奏者八木繁さんの「篠笛演奏」の中、OBOG各自が想い出に浸っていたのではないかと思います。

菅谷閉校式③

乾杯の後、それぞれのテーブルで、昔話の花が咲いていたようですが、私のテーブルは教育委員会関係者で、菅谷小学校の想い出はほとんどなく、まあ、「そんな時代だったね」とか「昔は・・・」とか懇談しておりました。
私も、菅谷小学校と言えば旧山中町の西谷地区という事で、知らないわけではないのですが、私が子供の頃に知っている菅谷小学校は、こことは別の場所に木造校舎が建っている時の思い出で、今の校舎にはこの閉校式典で初めて入って、今後入ることも無いのかと・・・(笑)

少子化。特に地方、農村部の人口流出に伴う、児童数の減少で、統廃合を考えねばならない学校はまだまだあります。一人一人に目が届く教育の素晴らしさ、集団の中で学ぶことの大切さは相反する共存のできないものであります。また学校の維持運営に必要な経費も考えねばなりません。
多種多様な面で検討して、今日の日の結論に辿り着いたのだと思います。

今日閉校した菅谷小学校の児童の皆さんには、4月から山中小学校でより多くの仲間と出会い、さらに多くの事を学んでいって頂きたいものです。