吉田修一の原作を読んでいないのでなんとも言えないが…
原作も犯人未解決型のミステリーなんだろうか
映画は劇中歌のバッハのシャコンヌの主題のように重々しく、画もシャコンヌのテンポに合わせている
濱口竜介監督の『悪は存在しない』は観客を困惑の谷に突き落としたとすれば、
『湖の女たち』は、思考の空に解き放っている(想像したらわかるでしょうというスタンス)
主要な登場人物は皆少なからず闇をかかえ、自己処罰願望があり被虐的状況の沼(湖)にはまっていく
しかし、残念なことに映画(原作も?)として『悪人』の完成度には、はるかに及ばず…
また、福士蒼汰の非道な男は、『流浪の月』の横浜流星に負けている
松本まりか、はそれなりに◯
財前直見は◎、彼女の存在がシャコンヌをd-moll からd-durに転調する
★★★☆☆
それでもお勧めします😊