皇室のみやび 第4期:三の丸尚蔵館の名品 | やまちゃん1のブログ

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“皇室のみやび” 最終第4 期  
今までの展示はこのためだった
のか! と思わせる名宝の
オンパレード


時間まで二の丸庭園へ


咲き誇る ハナショウブ








さて、時間となり三の丸尚蔵館へ

冒頭から国宝、中世絵巻の傑作
春日権現験記絵
奈良・春日大社の創建と霊験の絵巻

藤原氏に連なる西園寺公衡(きんひら・1264〜1315)により、詞書を公卿鷹司基忠ほか、絵は絵所預・高階隆兼の筆で、延慶2年頃(1309)制作された
製作者、経緯を記した目録と全二十巻が欠けることなく現存する



第一巻




700年前とは思えない、豊麗な色彩と精緻な描写が残る



春日大社創建の様子
当時の宮大工の仕事がよくわかる




春日明神よる夢告(夢のお告げ)シーン 夢告を受ける夫婦と竹林に座す明神 眠りこけた見張り番 床下の犬


平穏な寝顔と正確な建築描写、衣裳の細かな柄に刮目
これだけ保存状態の良い絵巻はさすが皇室御物



天子摂関御影 天皇巻 藤原為信・豪信 1巻(4巻のうち) 鎌倉〜南北朝時代14世紀

後白河院


人気の若冲に人だかり…


若冲 国宝 動植綵絵4幅(30幅のうち) と 酒井抱一 花鳥十二ヶ月図4幅(12幅のうち)

老松孔雀図

諸魚図


右から
二月 菜花に雲雀図
三月 桜に雉図
十月 柿に小禽図
十一月 芦に白鷺図



最も有名な日本絵画の一つ
国宝『唐獅子図屏風



右隻 狩野永徳(1543〜90)
桃山時代16世紀
223.6✕451.8

左隻 狩野常信(1636〜1713)
江戸時代17世紀
224.0✕453.5

狩野常信は、江戸狩野の木挽町狩野家2代目
一説によれば、右隻は、秀吉が毛利輝元と結んだ講和条約の証に制作されたという


『右隻は、右端下部の狩野探幽による極書によって、桃山画壇の巨匠・狩野永徳の数少ない確証的な作品として名高い。岩間を闊歩する雌雄の堂々たる獅子の姿は、実に力強い筆法で描かれ、単純な図様ながら、その迫力、勇壮さには、本屏風が永徳自身の作品であることを疑う必要はない。左隻は、後に狩野常信が右隻の図様にあわせて制作したもので、今日は一双として伝わる。明治21(1888)年に毛利元徳より献上』宮内庁HPより



 


朝陽霊峰 横山大観 昭和2年(1927)


青海波塗硯箱 伝青海勘七 江戸時代17世紀


宇治川蛍蒔絵料紙箱・硯箱
初代飯塚桃葉 江戸時代 安永4年(1775)



双鶏置物 戸島光孚ほか 大正5年(1916)



閑庭鳴鶴・九重ノ庭之図刺繍屏風
高島屋呉服店 4曲1双 昭和3年(1928)

右隻

左隻

金地に刺繍絵が輝く、これぞ皇室御物✨


さらに、

拡大パネル



七宝四季花鳥図花瓶 並河靖之 
明治32年(1899)

有線七宝のナミカワですね


萬国絵図屏風




(ネット画像借用)
右隻


左隻

重要文化財 萬国絵図屏風 8曲1双
桃山〜江戸時代17世紀  

『右隻には、上部にペルシア王ら8人の王侯騎馬図、その下にポルトガル国とローマなどの28都市図を描き、左隻には中央4扇に世界地図、その左右に計42の諸国人物図が描かれている。南蛮貿易やイエズス会宣教師の渡来によってもたらされたと考えられる西洋の地図などをもとに制作された初期洋風画で、他の同種の作品に比べても、その描写は優れている。近年の修理の際、右隻から現状画面とは異なる下絵4図が確認された。この図様は「古代ローマ皇帝図集」の4皇帝図と考えられる。』宮内庁HPより




第3期にあった女房?が…



ここにありました😊
 


6月23日(日)までです!
お勧めします🙆


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