九段ハウスで古美術と近現代アートを体験する | やまちゃん1のブログ

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訪ねてみたかった名建築、

一般非公開の九段ハウス


アメ友さんのブログで、アート会場になっていることを知り、

訪問しました 




武道館、北の丸公園、靖国神社のすぐ近く九段の文京地区にあります



九段ハウスは、新潟県長岡出身の実業家、山口萬吉(5代目)が昭和2年(1927)に私邸として建てられた鉄筋コンクリート造3階建地下1階のスパニッシュ様式の洋館

構造を東京タワーや通天閣などで知られる「耐震構造の父」内藤多仲(1886〜1970)、意匠を宮廷建築家の名門木子家の木子七郎(きごしちろう1884〜1955)のほか今井兼次(1895〜1987)ほか、家具や建具を梶田恵(1890〜1948)という錚々たるメンバーが手掛けました




表札は山口一夫、高名な社会学者らしいが、萬吉との関係は不明…


エントランス脇の小屋に、
Kazuhiro Aihatra《その幻想、水につき。》2024

 

正面のガラスは、元はステンドガラスだったよう


左の小さなドア、中はトイレです



すりガラスに樹木が映る


階段脇に、熊谷守一《はだか》1955





一階主応接室

家具類は、梶田恵(かじためぐむ)日本のアール・デコ


《李朝白磁壺》18世紀





《信楽壺》15世紀


川端康成書《有由有縁》




1Fテラスの作品群
青木野枝《霧と山2020-11》ほか


エリカ・ヴェルズッティ 《Cobra Goodnight》2015


鹿野震一郎《切り札(組み)》2010



古山師重《鏡を見る男女》貞享2年頃(1985)


古山師重《後取りの男女》貞享2年頃(1685)


古山師重(ふるやまもろしげ)生没年不詳は、菱川師宣の門人で、ぽっちゃりした柔美な画風



パブロ・ピカソ《男性の頭部》1969



二階へ

川端実《カントリー》1960


杉原玲奈《Years》2023


二階の和室




渡辺始興《桃に三牛図》江戸時代


相田佐和子《クラーク・ゲーブル》
1973


二階テラス



三階へ




3階テラスへ

向かいは暁星学園




最後に、地下一階へ


ボイラー室








以上 橋本聡の作品
CURATION ↔FAIR《美しさ、あいまいさ、時と場所に依る》



香川泰男 右《机の上》1956
左《流れ》1962

香川泰男《帖》1956



庭園へ

庭園は京都・ゆめはな夢創園の猪鼻一帆氏により2018年にリニューアル


「あられこぼし」の園路


飛び石、手水鉢








エントランス脇の巨樹が九段の歴史を感じさせる



入場料は若干高いかなと思いますが、一般非公開の九段ハウス(所有者が申請する、登録有形文化財)と
アートを体験できるイベントに納得

★★★★☆

3/3まで!お勧めします

(建物、調度、庭園を東京都庭園美術館と比べるのは酷です…)