東福寺の伽藍面 重森三玲の庭を堪能 | やまちゃん1のブログ

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東福寺の伽藍面(がらんづら)とはよく言ったもので、中門、日下門から入山すると、左に中国風経堂、右に禅堂、正面やや右に巨大な本堂と山門が迫り、迫力満点。


経堂

本堂
山門


通天橋拝観受付から入場


愛染堂

中には愛染明王坐像


橋をわたり開山堂へ


開山堂


開山堂と普門院庭園


開山堂


【参考】

聖一国師像(東福寺開山) 明兆筆
室町時代14・15世紀 東福寺蔵


天通橋から望む紅葉




本坊庭園へ
国指定名勝 東福寺本坊庭園 昭和14年 重森三玲作庭

【参考】

重森三玲(しげもりみれい:1896〜1975)



小川治兵衛(屋号・植治:1860〜1933)

京都・無鄰菴をはじめ自然風景主義の庭園を作庭した大作庭家。植治以降「植治風庭園」が日本中を席巻し、日本庭園は植治のエピゴーネンとなりそこから脱することなく停滞していた。

重森三玲は全国200あまりの古庭園を調べ『日本庭園史図鑑』を製作した。彼が見出したものは「石組の美」であり、石組の探求が日本庭園の発展に繋がると確信した。
最高にモダンな作品を創作すれば、「永遠のモダン」になると考えた。事実上のデビュー作『東福寺本坊庭園』には彼の理想が現れている。
2014年、昭和の作庭としては異例の国指定名勝となっている。

大方丈を取り囲むように東西南北の庭が配されている。「八相の庭」と命名されている。

【南庭】
白砂で八海、蓬莱など四つの神仙島の石組、京都五山を築山で表現




【西庭】
井田式(せいでんしき)の庭、皐月の刈込みと白川砂を市松模様に配置




【北庭】
苔の中に、正方形の敷石を市松模様に組む、東に向うにつれて絵画の「ぼかし表現」のように、まばらになる



【東庭】
丸い高低差のある七つの石柱で北斗七星を表す



本坊庭園を退出する


東福寺配置図
勅使門から思遠池、三門、本殿の両側に「東司」(トイレ)と「浴室」かある


東司(ネット画像)

東司内部

何百年の臭いがしてきます
糞尿は貴重な肥料、まして僧のものならば功徳ある肥やしとなるだろう



浴室(ネット画像) 蒸し風呂です


東福寺をでて、
東福寺塔頭 光明院

東福寺三門から数分の塔頭
重森三玲による枯山水庭園「波心庭」がある
作庭は、「八相の庭」と同年の昭和14年(1939)兄弟的存在









東福寺塔頭 芬陀院(ふんだいん)
雪舟寺

こちらも三門より数分
雪舟が作庭した「鶴亀の庭」があることから雪舟寺と称している




鶴亀の庭




右「亀島」二重基壇 立石は亀の首
左「鶴島」折り鶴を表す



露地の飛石


東庭 鶴島を中心に構成

どこが雪舟らしいかは見つけられなかった…


東福寺の雄大な伽藍はみごと。重森三玲の庭園も面白かった。紅葉はどうでしょう…
私は、武蔵野の自然な紅葉が観られる平林寺の方が好きかも🤔




伏見稲荷大社まで歩いて帰路につく