東福寺の伽藍面(がらんづら)とはよく言ったもので、中門、日下門から入山すると、左に中国風経堂、右に禅堂、正面やや右に巨大な本堂と山門が迫り、迫力満点。
経堂
本坊庭園へ
国指定名勝 東福寺本坊庭園 昭和14年 重森三玲作庭
京都・無鄰菴をはじめ自然風景主義の庭園を作庭した大作庭家。植治以降「植治風庭園」が日本中を席巻し、日本庭園は植治のエピゴーネンとなりそこから脱することなく停滞していた。
重森三玲は全国200あまりの古庭園を調べ『日本庭園史図鑑』を製作した。彼が見出したものは「石組の美」であり、石組の探求が日本庭園の発展に繋がると確信した。
最高にモダンな作品を創作すれば、「永遠のモダン」になると考えた。事実上のデビュー作『東福寺本坊庭園』には彼の理想が現れている。
2014年、昭和の作庭としては異例の国指定名勝となっている。
大方丈を取り囲むように東西南北の庭が配されている。「八相の庭」と命名されている。
【南庭】
白砂で八海、蓬莱など四つの神仙島の石組、京都五山を築山で表現
【西庭】
井田式(せいでんしき)の庭、皐月の刈込みと白川砂を市松模様に配置
【北庭】
苔の中に、正方形の敷石を市松模様に組む、東に向うにつれて絵画の「ぼかし表現」のように、まばらになる
【東庭】
丸い高低差のある七つの石柱で北斗七星を表す
本坊庭園を退出する
東司(ネット画像)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231127/11/yama-chan1/95/34/j/o1080108015369786004.jpg?caw=800)
東福寺塔頭 芬陀院(ふんだいん)
雪舟寺
こちらも三門より数分
雪舟が作庭した「鶴亀の庭」があることから雪舟寺と称している
右「亀島」二重基壇 立石は亀の首
左「鶴島」折り鶴を表す
東庭 鶴島を中心に構成
どこが雪舟らしいかは見つけられなかった…
東福寺の雄大な伽藍はみごと。重森三玲の庭園も面白かった。紅葉はどうでしょう…
私は、武蔵野の自然な紅葉が観られる平林寺の方が好きかも🤔
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伏見稲荷大社まで歩いて帰路につく