映画 ”春画先生“ | やまちゃん1のブログ

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残念…

「春画先生」は残念ながら『シンプルな情熱』を描く事には成功していない、なんとも中途半端な映画になってしまった

なぜ春画とSMプレイを結びつけなくてはならないのか…
春画は『性』を全幅で肯定しており、江戸以前の春画にSMプレイのモチーフ(緊縛、鞭打など)は無い

春画=性の開放がテーマなら、今村昌平『日本昆虫記』を、春画=コメディなら岡本喜八『肉弾』を、春画=エロスなら大島渚『愛のコリーダ』を目指すべき!!

春画の特徴は、上野千鶴子氏、田中優子氏が指摘するように女性の性欲の全肯定であり、アニー・エルノーの『シンプルな情熱』そのもの


春画の魅力を伝えていないし、
特殊な恋愛ドラマにもなって
いないし、
コメディにもなっていない

なんとも中途半端な映画でした




★★☆☆☆


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