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3話の短編のオムニバス映画。
第71回(2021年)ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞しました。
偶然と想像
Wheel of Fortune and Fantasy
監督 濱口竜介 脚本 濱口竜介
上映前に濱口竜介監督による前口上の映像がありました。
目が泳ぐ監督の挙動不審な様子が興味深い。
第1話
『魔法(よりもっと不確か)』
「偶然と想像」のテーマがよく出ていて、これが一番好きです
役者も上手い!
第2話
『扉は開けたままで』
大学に入学したアラサーの主婦(娘が一人いる)、セフレの大学生、小説家の大学教授 3人
自己肯定感が持てない主婦と監督の分身のように創作の秘密を語る大学教授
第3話
『もう⼀度』
アラフォーで独身のIT技術者と一般的家庭の主婦 2人
女子校を卒業して二十年後の同窓会の帰り、会いたかった相手と偶然出会うが…
仙台駅前は「春との旅」エスカレーターは「百万円と苦虫女」を思い出しました。
3話は、登場人物の設定が異なりますが、女性の恋愛性関係をブレイクスルーとして、男と女、存在のあやふやさと自己肯定、記憶と現在の対立項を「偶然と想像」をテコに、超えていこうとする物語。
★★★★✬
見応え十分
短編小説のように良くできた脚本と演出、理性的で評論家受けする作品…
説明不十分、論理矛盾といわれようが、
「寝ても覚めても」
が一番かな…