東京国立博物館の「桃山」展に行って来ました。
チケットはネットで当日でも取れました。展示作品は、国宝、重要文化財が次から次に現れます。
なんと、西洋美術館のロンドンナショナルギャラリーと同日に観ることも出来ますよ。
通常なら長蛇の列で、作品より人の頭を見る企画展だと思いますが、永徳の洛中洛外図屏風を左右行き帰りで観られる余裕があります。
「桃山」の副題は、「天下人の100年」で、室町から織豊、江戸初期ぐらいの美術工芸作品ですね。
名作が目白押しですが、私のお気に入りは「遊楽図」です血生臭い戦国乱世にありながら、花や紅葉を観ながら酒を酌み交わし、舞い、語らう老若男女の楽しげな様子は一時の快楽にせよ、人間性の発露であり文化の源のような気がします。
紅葉の名所洛北・高雄 清滝川のほとりで紅葉狩 雪の愛宕社、神護寺の伽藍
みんな楽しそうにおしゃべりしています
江戸初期にノスタルジックに「桃山」を描いたのかな。
左隻 真ん中が関東大震災で破損したそうです
上流婦人のお花見ですね
絵画とともに「桃山」は、利休から織部へ茶の湯の大成の時代でも有ります。
まずは、唐物から。
何度観てもため息がでます。しっとりとした質感を感じます。光りの具合で、光沢がかなり変わり色々な表情を魅せます。
茶道具ではありませんが、光悦の「子日蒔絵棚(ねのひまきえたな)」
鈴木其一の朝顔図との関係はあるのでしょうか
見応え十分。
後期もぜひ観たい展覧会ですね。
(作品の写真は、全てネット借用です。)