<甘利経済再生相>現金供与疑惑 建設業者が1200万円 | 山岸久朗オフィシャルブログ「正義は我にあり!!」Powered by Ameba

公務員が、その職務に関し、賄賂を収受したときは、5年以下の懲役に処す(刑法197条1項前段)

この場合において、請託を受けたときは、7年以下の懲役に処する(同法同条同項後段)


今回の内部通報者は、


公益通報者保護法


の保護を受ける可能性がある。



<以下、毎日新聞から引用>


千葉県内の建設業者が甘利明経済再生担当相やその秘書らに口利きを依頼し、見返りに現金を供与したとする記事が、21日発売の週刊文春に掲載されることが分かった。記事によると、現金供与や接待の額は少なくとも1200万円で、政治資金収支報告書にはその一部しか記載されていないという。

 記事について、甘利氏は20日の記者会見で「国民のみなさまに疑惑を持たれないよう説明責任を果たしたい」と述べた。秘書が同誌の取材を受けたことは安倍晋三首相に伝えたが、自身の進退については「(首相に)全く相談していない」とした。菅義偉官房長官は同日の記者会見で「政治資金の取り扱いについて疑問を持たれることがあれば、政治家自らが説明する必要がある」と述べた。

 同誌によると、甘利氏側に現金を渡したのは千葉県白井市の建設会社の総務担当者。建設会社は、同市などにまたがる千葉ニュータウン整備事業を進める都市再生機構(UR)の道路工事により損害を被るなど、URと複数のトラブルを抱えているとして甘利氏の事務所に解決を依頼。その一つが解決し、建設会社に2013年8月、URから約2億2000万円の補償金が支払われたという。

 記事によると、総務担当者は解決の見返りとして、13年8月に公設秘書に現金500万円を供与。うち400万円については甘利氏が代表の自民党神奈川県第13選挙区支部の領収書を渡されたが、同支部の政治資金収支報告書には寄付100万円の記載しかない。

 甘利氏本人にも同年11月に大臣室、14年2月には神奈川県内の事務所で現金50万円ずつ計100万円を直接手渡した。13年の50万円は解決のお礼で、14年の50万円はURとの別のトラブルの解決を依頼した際に渡したが、このトラブルは解決していないという。

 総務担当者は秘書らに飲食などの接待を繰り返したとも証言。現金や接待の額は録音テープやメモ類を残している分だけでも1200万円という。このうち、昨年10月の公設秘書への現金20万円供与は、同誌記者の目の前で行われたという。

 総務担当者は20日の取材に、同誌編集部を通じて「甘利大臣や秘書たちが事をうやむやにしようとしている態度に不信感を抱き、取材を受けた。話した内容は真実だ」とのコメントを出した。

 ◇甘利氏「説明責任果たす」

 甘利氏は衆院神奈川13区選出で11回当選。1998年に初入閣し、第1次安倍内閣で経済産業相、第2次内閣以降は経済再生担当相。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の大筋合意にこぎ着けた手腕が安倍首相に評価されている。

 甘利氏の20日の記者会見は、経済再生担当相としての月例経済報告だったが、詰めかけた報道陣から口利き疑惑を巡る質問が相次いだ。甘利氏は硬い表情で「まだ明日発売の週刊誌で読んでいない」と述べ、「最終的に記事がどんな書き方か確認させてほしい。しっかり調査した上で説明責任を果たしたい。これが今、私が言える精いっぱいのことだ」と強調した。

 建設会社に対する自身の口利きの有無について聞かれると、「国民から後ろ指をさされるようなことはしていない」と述べた。秘書に問題があった場合の監督責任については「予断を与えるような発言は……」と言いよどむ場面もあった。【樋岡徹也、本多健】