【算数】そろばんと算数③ | 2022年中学受験への道 ~野球好き父子の記録~

2022年中学受験への道 ~野球好き父子の記録~

SAPIXに通い、中学受験を目指して奮闘した息子と父の記録です。
2022年2月、受験校すべてに合格して無事に終了しました。
しばらくは、後に続く皆さまに少しでも役立つ記事を書きていきたいと思います。

「そろばんと算数」シリーズ、3本目です。

そろばんと算数①

そろばんと算数②

 

前回までに、漫然とそろばん教室に通っているだけでは「実践では役立たない暗算力」しか身につかない、という話を書きました。

 

「そうは言っても、ケタ数が多いかけ算とかができるんだから、やっぱり有利なんじゃないの?」

というような反論をされる方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、現代の珠算式暗算による副作用について述べたいと思います。

 

②で書いたように、珠算式暗算では九九ができればどんどん進級できます。

ですから当然のごとく、子供たちは暗算力に自信を持ちます。

自信を持つ程度なら良いのですが、問題は「自分の暗算力を過信してしまう」子が出てしまう、ということです。

 

では、それの何がいけないのでしょうか?

 

こういう子は、算数の問題を強引に暗算力(≒計算力)だけで解決しようとする傾向にあります。

意味も分からないままに、出てくる数字を適当に加減乗除してみて何となく答えを出す、ということを平気でやります。

 

また、暗算ができると思っている(思い込んでいる)子に限って、筆算のマスターを疎かにしがちです。

暗算だけで対応できない計算は必ず出てきますので、筆算は身に着けておくべきですが、自分には必要ないと思い込んでしまうのです。

 

以上のことから、暗算力がかえって仇となり、算数が苦手になるという現象が起きてしまいます。

実際に、「暗算力」と「算数力」は驚くほど相関しません。

 

我が家の子供2人は共に珠算・暗算の有段者ですが、上記のことが起こらないように十分注意を払いました。

おかげで副作用は出ずに、いい形で暗算力を生かせるようになりましたが、ぼーっとしていたら危なかったです。

 

今回は少々暗い話でした。

次回は、どうすれば暗算力を算数に活かせるのか、というポジティブな記事を書きたいと思います。

 

 

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