コロナと漢方薬の話 そのⅠ
コロナと心の漢方薬の話
はじめに、コロナと心(精神面)の漢方薬のお話をさせていただきます。
コロナ禍でご不幸に会われた方々に深くお見舞い申し上げます。
新型コロナは人から人へ、あるいは物を介してまた人へと強くグローバルに感染しています。流行を食い止めるのは非常に難しく、人類対疫病の流行(終息)過程は、地球規模で初めての劇場型現在進行形に陥ってしまいました。
行政機関の第一使命は国民の安全、存続をはかることでしょう。
そのために政府は自由権や社会権(生存権、勤労権や教育権)などの基本的人権すら侵害します。
『公共の福祉』を言い換えれば、“最大多数のための最善福祉”でしょう?
この事態では当然、まず、少数者への配慮と弱者の救済を出来る限り尊重されるべきでしょう、
中六薬局です
一方、コロナ騒動が及ぼす個人の意識や行動への影響も無視できません。いわば、個人と個人、個人と身近な社会や環境 との関わり合い方の再認識です。
潜在的な病魔の圧迫のもと、せっかく今まで築き上げたいつもの時間が停止させられたかのような社会では、日常の不満とやり場のないストレスが募り、知らず知らずに個人の心理現象の変化として現れることでしょう。
そして体調にも少なからず影響していることでしょう。
漢方は始めから精神が肉体に及ぼす作用に注目しています。
もちろん漢方薬が状況を変化させるなどあり得ません。
しかし体の弱点を強化し、体調の悪化を防げれば、何か良い考えも浮かびやすいというもの、ひょっとしたら気分を改善し、苦境に立ち向かう意欲を鼓舞できるかも知れません。
精神の健全性を保ち健康増強のために、どうぞ是非補助薬として、漢方薬をお試しになってください。
つづく、、、
次回は、具体的な処方を、、、その1、―明日の変更―半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)です。