富岡製糸工場
富岡の町は暖かく、カラッ風も心配したほどではなくて気持ちよく工場の見学ができました。
母は以前から工場見学に来たかったそうです。
世界遺産に選定された事もそうですが、実家のある徳島の町がこの工場と関係が深かったからでもあります。
私達の生まれた町は古くは藍で、その後は大小の製糸工場で栄えた町でした。
私が物心つく頃にはもう藍も製糸関係の会社もなくなっていましたが、富岡製糸の前身のひとつ片倉製糸の分工場があったようです。
下の写真は操糸工場の中ですが、母は、小学校の時に工場見学に行って見た機械と、規模は違うものの良く似ていると、懐かしそうです。同級生の中には卒業後工場で働き始めた人もいたとの事です。
母が売店で美しい臙脂のシルクのマフラーを買いました。美しさという点では絹に勝る繊維はないような気がします。
明治に日本が国家として成立していった時に、輸出された絹はその美しさで世界を圧倒した事でしょう。その原動力となった工女さんの誇りの高さは、工場の中のポートレートにも表れているようでした。