こんにちは、訪問ありがとうございます。
今回のテーマは予防接種と副反応についてです。
薬の副反応と似ていますが、
捉えられ方が異なります。
薬は、効果が見えます。
頭痛が引く、血圧が下がり、
じんましんがおさまる。
明らかに効果があるものが多く、
効果に否定的な人はあまりいません。
薬にも副反応がありますが、
稀であり、必要性が高いためか
あまり問題になることはありません。
しかし、風邪薬にも、スティーブンジョンソン症候群など、
命に関わり重大な副反応が起こることもあります。
一方、予防接種についてですが、
「効果が目に見える形ではありません」
例えば、インフルエンザワクチンもうっても、
インフルエンザウイルスに感染した。
もしかして、重症化を防いでくれたのかもしれませんが、
実感はできません。
水痘や、おたふくかぜは、
予防接種の普及により、激減して流行しなくなってきています。
しかし、日常生活で、
予防接種による恩恵を感じることはほとんどなく、
大勢が接種したことで、流行しなければ
接種していない人もその恩恵にあやかることができるのです。
子宮頸がんワクチンは、
海外では当たり前に接種されており、
子宮頸がんの前癌病変は半減し、子宮頸がんが減ってきています。
日本では、副反応が騒がれたせいで、接種者が減り、
子宮頸がんに罹患する人は増加し、死亡者が増えています。
しかし、接種して子宮頸がんにもしならなくなったとしても、
接種したおかげで子宮頸がんが予防できたと
実感することは出来ません。
もし、実感できれば、接種した人が周りの人に
勧めるかもしれませんが、予防接種の効果は見えにくいのです。
効果は、統計を調べて科学的に証明することは
時間をかければ可能なのですが、
大変な作業と時間が必要です。
一方で、副反応は目に見える形で現れます。
例えば、
ドラえもんがいて、未来の事が知れたとすると、
今は元気なのですが、予防接種をしなくても
明日の16時に脳卒中を発症して突然死亡する運命の人がいたとします。
その運命の人が、
友人がコロナワクチン熱が出て受けられなくなったから
予定を変更して急遽
本日15時に予防接種を接種したとします。
翌日、突然脳卒中で予定通り死ぬのですが、
その原因はコロナワクチンが疑われます。
心筋梗塞、脳卒中、心筋炎で突然死ぬ人は
コロナワクチンとは無関係に存在しますし、
原因不明の発疹が現れる人も、コロナワクチンとは無関係に一定数います。
したがって、偶然、コロナワクチンを接種して
突然の病気になるとコロナワクチンのせいにされやすくなります。
効果はほとんどみえない(実感できない)
(突然自然発症する病気も、偶然が一致すれば)
コロナワクチンが疑われる。
もちろん、コロナワクチンのよる副反応も目に見えて存在する
(発熱、筋肉痛など)
☆従って、コロナワクチンを信用できない人たちも存在するようになる☆
しかし、私は医師として
コロナワクチンの科学的有効性を信じていますし、
副反応は、認めるものの、
コロナワクチン接種後の有害事象の全てが
コロナワクチンのせいではないと
理解しています。
(一部はあると思いますが、全部の原因であるわけではないのです。)
新型コロナウイルスの流行が抑えられ、重症者が減り、
以前のように自由に行動できる生活をいち早く取り戻したいと
考えています。
そのためには、
感染した人に、有効な治療法が確立されるよりも、
新型コロナウイルス感染症が、ワクチンによって制御されることを
望んでいます。
そのためには、おおくの人が
副反応を恐れずに、接種することを望んでいます。
恐るべきは
ワクチンの副反応ではなく、
新型コロナウイルス感染の流行が持続することだと思います。
通常通りの生活に戻るために
接種していきましょう。
