録画しておいた「不適切にもほどがある」第8話を見ました。
これまでは,小川市郎(阿部サダヲ)が一刀両断といいますか,啖呵を切るといいますか,アッパレという感じでドラマが終わりました。
見ている私は,スッキリ,サッパリ!
しかし,8話は歯切れが悪いまま終わった感じ。
扱う内容が,たった一度の過ち,不倫です。
アナウンサーが,一度不倫をして,それ以来アナウンスとかリポーターの仕事から遠ざけられています。
それは不当ではないかと,市郎が一肌脱いで奮闘するわけですが,世間の壁は厚かったという終わり方。
脚本の宮藤官九郎も,かなり悩み,迷ったんじゃないかなぁと思います。
それぐらい,TVドラマで扱う内容としてはナイーブな問題ですね。
逆に,それにおびえず,問題提起をしたかったのかもしれません。
この題材を入れようとしたのは,あるいはOKしたのは,宮藤官九郎だけではなく,番組責任者もでしょう。
不倫報道のあり方や,誹謗中傷があふれかえる現状に対して,疑問を抱いている現れだと思います。
不倫というのは,善悪で捉えきれない問題なので,人の受け止め方とか,許す許さないの基準も様々だと思います。
アナウンサーが不倫ではなく,暴力事件を起こしたという設定だったらどうでしょうか?
乗ったタクシーの運転手さんが,ちょっと横柄な態度だった。それで口論になり,顔を殴ってしまった。
完全に,警察が関わる事件になります。
社会的責任という意味では,罰則のない不倫と犯罪である暴力事件,どちらが重いでしょうか?
書いていて,私もどう続けていけばいいのかわからなくなってきました。
そして,謝っても謝っても許されない,終わりのない地獄。
子どもたちの「いじめ問題」と共通するところもあります。
今日の私
強風のため,ランニングは中止。
「基礎問題精講 数Ⅲ」 67/125終了
読書 「冬に子供が生まれる」 194/364ページ