今日の注目ニュース(1)
アップル、AIの新機能発表-オープンAIと提携でChatGPT統合
米アップルは10日、待望の新しい人工知能(AI)機能を世界開発者会議(WWDC)で発表。自社のツールにオープンAIのチャットボット「ChatGPT」を統合することも明らかにした。
このプラットフォームは「アップル・インテリジェンス」と呼ばれ、文書の要約やオリジナルの画像作成、必要な時に最も関連性の高いデータを探し出すのに役立つと、シニア・バイス・プレジデントのクレイグ・フェデリギ氏が基調講演で語った。同社はiPhone、iPad、Macそれぞれの基本ソフト(OS)の新バージョンも発表した。
フェデリギ氏は「これは私たちが長い間目指してきた瞬間だ」と述べた。
オープンAIとの提携により、アップル製品のユーザーは追加料金なしでデジタルアシスタント「Siri」からChatGPTにアクセスできるようになる。フェデリギ氏によると、この機能は年内にベータ版として利用可能となり、2025年に一部の機能が提供される予定。両社の提携についてはブルームバーグがWWDCの前に報じていた。
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今日の注目ニュース(2)
【米国市況】株は小反発、FOMCとCPI控えて慎重-157円近辺
10日の米株式相場は小反発。連邦公開市場委員会(FOMC)の会合と主要インフレ指標の発表を控えてポジション調整の動きが広がり、慎重な展開となった。新しい人工知能(AI)機能を発表したアップルは下落。
JPモルガン・チェースからシティグループに至るまでウォール街の有力トレーディングデスクは、12日発表の消費者物価指数(CPI)およびFOMCの政策判断を控え、投資家に週内の株価変動に備えるよう促している。
JPモルガンが警戒、CPIとFOMCによる株価ショックの可能性
FOMCは金利を据え置くとの予想が大勢だが、当局者の金利予測についてはそれほど確実ではない。ブルームバーグ調査によれば、注目の「ドットプロット(金利予測分布図)」で年内2回の利下げが示唆されるとエコノミストの41%が予想している一方、同数のエコノミストが利下げは1回だけ、もしくは全く行われないと想定している。
FRB、金融緩和への決意は健在か-ドット・プロットが手掛かりに
モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏は「利下げ推測のゲームは続いている」とし、「利下げを強く意識させるようなインフレ指標が示されたとしても、米金融当局が9月より早く動くことはないだろう」と述べた。
S&P500種株価指数は終値ベースの過去最高値を更新。エヌビディアは1株を10株に分割した後の取引が始まった。
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今日の注目ニュース(3)
JPモルガンが警戒、CPIとFOMCによる株価ショックの可能性
JPモルガン・チェースからシティグループに至るまでウォール街の有力トレーディングデスクは、12日発表の米インフレ統計および連邦公開市場委員会(FOMC)の政策判断を控え、投資家に週内の株価変動に備えるよう促している。
JPモルガン・チェースのトレーディングデスクで米国マーケットインテリジェンス責任者を務めるアンドルー・タイラー氏によれば、アット・ザ・マネー・ストラドルとして知られる戦略(同じ権利行使価格と満期のコールとプットの同数購入)に基づくと、S&P500種株価指数は14日までにどちらかの方向に1.3-1.4%動くと示唆されている。これは5月の米消費者物価指数(CPI)およびFOMC会合結果を受けての動きを想定している。
タイラー氏と同氏のチームは10日付のリポートで、「CPIとFOMC金融政策判断が同じ日に発表されるため、CPIの結果がパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見内容で覆される可能性がある」と述べた。
またシティグループの米株式トレーディング戦略責任者、スチュアート・カイザー氏によると、投資家はFOMC発表に伴う2023年3月以来の大幅な株価変動の可能性に備えている。
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今日の注目ニュース(4)
米国債、ストリップス債の残高最高-年金基金が長期債購入拡大か
ゼロクーポンの割引債として販売される米国債、いわゆるストリップス債の残高が5月に4939億5000万ドル(約77兆6000億円)に達し、過去最高を記録した。米国の主要年金基金が長期債購入を増やした可能性が高い。
ストリップス債残高は43億ドル増えた。バークレイズのストラテジストによれば、先月の残高増加は、季節的な基準で見ると通常より大きかった。
バークレイズのストラテジスト、アンドレス・モク、デミ・フー両氏はリポートで、「予想より軟調な統計に加え連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派的な判断を受けた長期債ファンドへの資金流入急増」を背景に5月の米国債リターンは上昇したと指摘した。
ストリップス債に対する関心の高まりは、投資家が長期債利回りに魅力を感じていることを示唆する。ストリップス債は証券会社などが米国債を元本とクーポンを切り離し、個別の証券として販売するもので、利回りの変化に対し最大のエクスポージャーを提供する。
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今日の注目ニュース(5)
メキシコ・ペソ下落、シェインバウム次期大統領が司法改革推進へ
メキシコ・ペソがアジア時間11日の取引で下落した。シェインバウム次期大統領は司法制度改革案が議会で最初に議論される項目の一つになるだろうと表明した。
次期大統領は現地時間10日遅くの記者会見で「新議会が始まるまでの数カ月間に幅広い議論が行われるべきだ」とした上で、「弁護士会、ロースクール、裁判官、法務従事者」が改革について議論することを望んでいると語った。
発言を受け、アジア時間11日の早い時間帯にペソは対ドルで一時1.8%安の1ドル=18.58ペソとなった。 流動性がなお低い中、新興国市場通貨の中で最も力強い動きだった。
メキシコ・ペソは週間で7%超下落へ、世界最高クラスから最悪に転落
与党が議会選挙で予想以上の議席を獲得し、退任するロペスオブラドール大統領が掲げた憲法改正案の承認に必要な票数にかなり近づいたことで、投資家は神経質になっている。司法改革では、国民投票で選ばれる裁判官が最高裁などの裁判所に配置され、メキシコの勢力バランスが変わる可能性がある。
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