今日の注目ニュース(1)
米国のEV市場減速は一時的か、1-3月は過半数メーカーで販売増加
米国における電気自動車(EV)販売は年初から低調で、ブームが去ったと結論付けるのは容易に思えるかもしれない。1-3月(第1四半期)の販売台数は前年比ほぼ横ばいで、フォード・モーターは建設中のバッテリー工場での生産能力を大幅に縮小、テスラは世界で少なくとも10%の人員を削減する。ただこうした厳しい状況も、業界全体の一部を映しているに過ぎない。
テスラ社内に広がる疑心暗鬼、終わらぬ人員削減に「次は自分の番」
一部で減速の兆候が示される一方、EVがまだこれからの業界であり、次の成長期を目前に控えていることを示唆する兆候も見られる。実際、大半の自動車メーカーにとっては第1四半期でさえ非常に好調だった。米国でEVを販売する大手メーカー10社のうち6社は、販売台数が前年比で急増。現代自動車と起亜自動車は56%増、フォードは86%増えた。4月分に関するサンプル調査でも好調な販売が示されている。
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今日の注目ニュース(2)
上海と深圳、広州が住宅ローン要件緩和-政府の不動産支援に対応
中国金融の中心地、上海市は27日、住宅ローンの要件緩和を発表した。中央政府の不動産セクター支援策に国内の大都市が対応している。広東省の深圳市と広州市も上海市に追随した。
上海市の声明によれば、住宅ローンの頭金比率を10ポイント引き下げ、初めての住宅購入者に対する最低基準は20%となる。深圳市も28日の声明で、同様の措置を打ち出した。住宅ローン金利の下限も引き下げられた。
中国人民銀行(中央銀行)の広州支店は28日の声明で、広州市は住宅の一次取得者に課す住宅ローンの頭金要件を価格の15%まで引き下げると説明。同市はまた、住宅購入に必要な社会保障や個人納税の記録に関する規定も緩和する。
中国は今月に入り住宅ローン金利の下限を撤廃するとともに、住宅購入者の頭金比率の下限を引き下げると発表。17日の声明によると、人民銀は住宅ローン金利の下限を実質的に撤廃した。
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今日の注目ニュース(3)
米とパートナー国、中ロ貿易阻止へ制裁の用意=ホワイトハウス
[ワシントン 28日 ロイター] - 米ホワイトハウスのダリープ・シン国家安全保障担当副補佐官(国際経済担当)は28日、ウクライナ戦争が続く中、安全保障を脅かす中国とロシアの貿易を阻止するため、米国はパートナー国と共に制裁と輸出規制を発動する用意があると表明した。
主要7カ国(G7)が設定した原油価格上限の回避に「影の船団」を使っているロシアのコストを引き上げるため、各国がさらに行動することもできると述べた。
米国と同盟国が二次的制裁の導入に動いているかどうかについては明言を避けつつ、金融円滑化に関する現行の制裁文言を拡大することも可能だとした。
シン氏はシンクタンクのブルッキングス研究所主催イベントで、西側諸国は制裁回避を防ぐ取り組みを強化する必要があると指摘。米国企業に対し、自社の製品が知らないうちにロシアの戦争を助長していないか確認するよう求めた。
また、来月開催されるG7首脳会議については、凍結されたロシア資産約3000億ドルを活用することでウクライナの資金不足を補う絶好の機会だと指摘。リスクはあるが必要なことだと述べた。
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今日の注目ニュース(4)
ブラジルCPI、5月中旬の前月比伸びは予想下回る 洪水影響不透明
[サンパウロ 28日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が28日発表した5月中旬の消費者物価指数(CPI)は前月比0.44%上昇した。伸びは前月の0.21%から加速したが、ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.48%は下回った。
前年比上昇率は3.70%で、エコノミスト予想(3.72%)より低い伸びとなったほか、月中旬の数字としては2020年10月以来の低水準となった。
中央銀行目標の3%プラスマイナス1.5%ポイントの範囲には引き続き収まっている。
対象9部門のうち8部門が前月比で上昇。医薬品と燃料価格の上昇で医療と輸送が押し上げられ、全体をけん引した。
今回の数字は、リオグランデドスル州で今月約170人が死亡した洪水を反映した最初の指標。B.サイドス・インベスティメントスのエコノミストは、今回の統計内容は6月の中銀会合で予想される25ベーシスポイント(bp)の追加利下げと合致すると述べた。
ただ、コメや小麦などの製品から一段の圧力が生じることが依然予想され、洪水がインフレに及ぼす影響の全容はまだ不透明と慎重な見方を示した。
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今日の注目ニュース(5)
エヌビディア株が3日続伸、決算発表後に時価総額は4600億ドル拡大
米半導体メーカー、エヌビディアの株価が3営業日続伸。決算発表後の上昇基調がさらに強まり、時価総額は約4600億ドル(72兆2500億円)拡大した。イーロン・マスク氏がオープンAIに対抗する取り組みを加速させたため、人工知能(AI)を巡る熱狂がさらに煽られている。
マスク氏のAIスタートアップ、xAIが60億ドル調達したことを受け、エヌビディアの株価は28日に上昇。テクノロジー系ニュースサイトのジ・インフォメーションによると、マスク氏はエヌビディアのGPU(画像処理半導体)「H100」を使い、xAIのスーパーコンピューターを構築することを目指している。
マスク氏のxAIが60億ドル調達-オープンAI対抗で研究開発加速へ
エヌビディアが22日に発表した決算と業績見通しは再び市場予想を大きく上回り、その後3営業日の上昇率は現在20%に達している。同社が示した5-7月(第2四半期)の売上高見通しは280億ドル前後と、アナリスト予想を上回り、AIコンピューティング関連銘柄の急騰がまだ減速していないことを示した。