今日の注目ニュース(1)
米国債の上昇続くか波乱か、CPIが左右-先月は利回り18bp急上昇
米国債相場の方向を決める材料として、月々のインフレ指標に勝るものはない。今週もまた例外ではないだろう。
15日に発表される4月の米消費者物価指数(CPI)は、今月に入って始まった米国債上昇にとり最大の試金石となる。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が年内利下げの期待を残した上に、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが減速したことを受け、利回りは4月のピーク時から急低下している。
CPI統計は米国債相場の上昇が続くのか、流れを反転させるのかを左右する可能性がある。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは、同統計の発表まで相場は保ち合いになるとの見方を示した。
この記事の全文 米国債の上昇続くか波乱か、CPIが左右-先月は利回り18bp急上昇
今日の注目ニュース(2)
インド鉱工業生産、3月は前年比+4.9% 鉱業部門の伸び鈍化
[ニューデリー 10日 ロイター] - インド統計省が10日発表した3月の鉱工業生産指数は前年比4.9%上昇で、ロイター調査によるエコノミスト予想の5.16%を下回った。鉱業部門の伸びが鈍化した。
前年同月は1.9%上昇。
2月の鉱工業生産指数は5.7%上昇から5.6%上昇に下方改定された。
3月の製造業生産は前年比5.2%増と前年同月の1.5%増から加速。鉱業活動は1.2%増と同6.8%増から鈍化した。発電量は8.6%増と同1.6%減から増加に転じた。
昨年4月─今年3月の鉱工業生産は前年比5.8%増、前年度は5.2%増だった。
3月の自動車、冷蔵庫、洗濯機など消費耐久財の生産は前年比9.5%増、昨年3月は8%減だった。
この記事の全文 インド鉱工業生産、3月は前年比+4.9% 鉱業部門の伸び鈍化
今日の注目ニュース(3)
原油先物は下げ幅拡大、燃料需要の低迷懸念とドル高で
[シンガポール 13日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は下げ幅を拡大。米連邦準備理事会(FRB)高官の発言で利下げ観測が後退し、米経済の成長鈍化と燃料需要の減退が懸念されている。
北海ブレント先物は0025GMT(日本時間午前9時25分)までに0.26ドル(0.3%)安の1バレル=82.53ドル、米WTI先物は0.23ドル(0.3%)安の78.03ドル。両先物ともに先週末10日は約1ドル安で取引を終えていた。
10日発表された経済指標では消費者のインフレ期待の上昇が示され、FRB当局者の間で現在の金利水準がインフレ抑制に十分かどうかを巡り議論が一段と活発になっている。 もっと見る
アナリストらは、FRBが政策金利を現行水準に長く維持すると予想しており、この観測がドルを下支えしている。
ANZのアナリストは、米国のガソリンと留出油の在庫がドライブシーズン開始を前に増加したことから、原油相場は需要低迷の兆しを受けて下落したと指摘した。
この記事の全文 原油先物は下げ幅拡大、燃料需要の低迷懸念とドル高で
今日の注目ニュース(4)
イラク、OPECの減産にコミット=石油相
[バグダッド 12日 ロイター] - イラクのアブドゥルガニ石油相は、石油輸出国機構(OPEC)が合意した自主的な減産にイラクはコミットしており、原油市場の一段の安定に向けた取り組みで加盟国と協力する意向だと述べた。国営通信が同相の発言として12日に報じた。
同相は11日、OPECと非加盟産油国で構成される「OPECプラス」が6月1日に開く次回会合ではさらなる減産に同意しないと述べていた。 もっと見る
同相はバグダッドで石油関連会合に出席した際、記者団に対して、OPECの自主減産は加盟国の合意を前提とするものであり、イラクはOPECの一員で、その決定に従うと説明した。
「OPECが下すいかなる決定も順守し、それに同意することが必要だ」と述べた。
この記事の全文 イラク、OPECの減産にコミット=石油相
今日の注目ニュース(5)
イスラエル軍、ガザ北部に戦車再投入 ハマスが戦闘員再結集か
[カイロ 12日 ロイター] - イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリア東部に戦車を投入した。前夜から激しい空爆や地上砲撃を行い、19人が死亡、数十人が負傷した。ガザの保健当局が明らかにした。
ガザ保健省によると、イスラエルの軍事作戦によるパレスチナ側の死者は3万5000人を超えた。
イスラエル軍のハガリ軍報道官は11日、過去数週間にイスラム組織ハマスが北部ジャバリアで戦闘能力の再構築を試みているのを確認したとし、そうした試みを阻止するため部隊が活動していると述べた。
ガザ市ザイトゥーン地区で活動する部隊がパレスチナ人戦闘員30人前後を殺害したことも明らかにした。
イスラエル軍はザイトゥーン、サブラ両地区にも戦車を再投入した。軍は数カ月前にこれら地域の大半を制圧したとしていた。
一方、イスラエル軍は南部ケレムシャローム周辺で空襲警報が鳴り、ラファ付近から発射されたロケット弾2発を迎撃したと発表。イスラエル中部アシュケロンでもガザからのロケット弾で空襲警報が鳴り、ハマスが依然ロケット弾攻撃を行えることを示した。
この記事の全文 イスラエル軍、ガザ北部に戦車再投入 ハマスが戦闘員再結集か
今日の注目書籍