〔※初期の記録は受傷1ヶ月以上たってから記録していますが、分かりやすいよう、日付はその時の日時にしてあります。〕
〔※やけどの患部の画像を掲載していますので、苦手な方はご注意ください。〕
29日深夜から翌30日にかけ、インターネットで「やけど」に関する情報を探して読んだ。眠ることなく朝まで、そしてその後も1日中パソコンにかじりついていた。
・・・そして、愕然とした。
やけどは怪我とは違うこと、深さが深い場合は皮膚移植の可能性もあること、ケロイドや瘢痕、その他様々な後遺症の可能性もあり、安易に考えられがちな皮膚移植も危険が多く、その後も引き続き苦しんでいる人が多いという事実など・・・。
私は一人パソコンの前で泣いてしまった。「子供のやけどは親の責任」という言葉が深い後悔とともにずっしりと重く肩にのしかかった。しかし泣いてばかりもいられない・・・。
友人に相談すると「きれいに治す心得のある医者がいい。」とすすめられた。これは後に病院を決める上でも大きな助言となる一言だった。後々分かることだが、怪我ややけどの場合、「傷がふさがれば完治」とみなす医者も少なくないようだ。
昨夜の救急病院の処置には特に不満はなかったので、翌日は何を疑うこともなくまたその大学病院の形成外科へ娘と二人で行った。ちなみに実名を出してしまうが、「日本医科大学付属病院
」だ。待ち時間が長いことを覚悟していたが、予約していたこともあってすぐに診察してもらえた。
包帯をとり患部が見えると、昨日は小さな水泡だったものが受傷部分の全てがくっついて大きな水ぶくれになっていた。その大きさに私は思わず目を背けてしまった。
水ぶくれにたまった液を注射針でぬく。大きな注射だったにもかかわらず3回ほどぬき、あとは皮膚を少し切って残りの液を出した。あまりの量にびっくりし、医者には「やけどが深いとこうなるんです」と説明された。ただ、見た目には赤くなっておらず、どの程度のひどいやけどなのか、皮膚移植などが必要なほどの深さ(2度深~3度)のものなのか、と問うと「やけどはもう少し経過を見なければ深さが分からない」という回答だった。
担当医の先生は好感の持てる女性医師で、処置もてきぱきとしていた。
インターネットでは大学病院の先生は事務的とか、説明が少ない、治療が痛い、などと書かれていたが、少なくとも娘の場合はそんなことは全くなく、この2日間の治療で不満に思うことは正直何一つなかった。
処置が終わり、翌日の予約票をもらって帰宅。娘は昼過ぎには疲れからか、痛みからか、昼寝してしまった。そのとき、ちょうど友人から電話があった。そこで今回の件を話すと「やけどの専門医がこの近所にある。きれいに治してくれるらしい。HPを調べてみたら?」と言われた。この偶然の会話から、「川添医院
」の存在を知る。
HPを見てはじめて「やけど治療の専門医」というものがあると知った。そもそもやけどって皮膚科で診てもらうのではないの?・・・という疑問から始まった私の病院探しだったが、後々のことを考え「形成外科」の方がいいようだからこのまま今の病院で、と思っていた。だから「やけど専門医」って何?何が違うの?という疑問が大きかったが、ネット上のクチコミを見ると、「深いやけども薬できれいになった」というものが多い。ただし!・・・保険適用外・・・と。
迷うより聞いてしまった方が早いと考え早速電話してみる。
診察は午前のみだったが、昼過ぎに電話すると男性の医師が対応してくれた。とにかく診てみないと分からないが、早い方が効果がある、というので、この日の午後、診察時間外だったが指定された時間なら診てくれるというので行ってみた。
どうやら最近建替えたばかりらしい新しいきれいな病院で、電話で話した医師が対応してくれた。替えたばかりの包帯だったけれど、ここで「川添医院」独自のシップ薬にはりかえてもらった。このときの写真がこれ↓
ここでも「かなり深そうだね」と言われた。そして大学病院の医師同様に「やけどの深さはもう少し時間がたたないと分からない。」とのこと。
誰かに「大丈夫、治るよ」といって欲しかった私にとって、不安な日々が続いた・・・
娘もそんな私を見て「治る?大丈夫かな?」と不安そうにしていた。
私がもっとしっかりしなくてはいけなかったのに・・・、と今更ながらこのときのことを後悔している。