〔※初期の記録は受傷1ヶ月以上たってから記録していますが、分かりやすいよう、日付はその時の日時にしてあります。〕

〔※やけどの患部の画像を掲載していますので、苦手な方はご注意ください。〕





娘がやけどを負ってからというもの、数日間、たぶん軽いノイローゼのようになってしまっていたのだろう。元々睡眠時間が少なくても平気な体質の私だったが、5日ぐらいはほとんど寝れなかった。常にインターネットでやけどの情報を読み、様々なクチコミや、病院の評判、似たようなやけどを負った子供のやけどの経過を記したブログをとにかく読みまくった。


そんなとき、いろいろ助言をくれる友人や知人とは対照的に、身内の親族からは辛辣な言葉を浴びせられた。「子供にやけどさせるなんて!」、「親のせいだよ、かわいそうに」と・・・。こういうとき、正論をまくしたてられると辛いものだ。私のせい。そんなことは分かっている。一緒に悩んで欲しいパパは仕事が忙しくて、正直それどころではないという状況だし・・・。でももう十分泣いた。泣いて後悔しているよりも、1日も早く完治させなければ。反省も後悔も、後から一生すればいい。今は今できることをしなければ・・・



まず現実的な一番の問題は、病院をどうすべきか、ということだった。


「川添医院」は確かに評判はいい。(一部の書き込みで否定的なものもあったが、その原因は客観的に見て“受傷から時間が経ち過ぎていたため効果が出なかったのに治療には高額かかった”というものと“高額だったために治療を続けられなかった”、または“いくら評判が良くても保険適用外なんて怪しい”という内容のもの。


そう、保険が使えない。これは最大の悩みだ。

なぜなら、私が住む地域は子供の医療費が中学生まで助成制度があるので、通常なら実質「無料」だからだ。それが「川添医院」では保険が使えない、ということはこの助成制度も使用できず、全額自己負担・・・。それも日に数千円という額(娘の場合は足の甲の1/3~半分、というぐらいの面積(足のサイズは23.5cm)で最初のころは1日4500円・・・後に患部が治ってくるとその分減額、ただし同時に塗り薬が必要となりその分がプラスとなる)が毎日分かかる。


片や無料、片や交通費も考えれば月に20万円近い額がかかる。一部の書き込みでは「広い範囲のやけどの場合、完治するころには高級車が買える」と皮肉が書かれていた。果たしてそれだけの違いがあるのか・・・。半ばだまされているんじゃないか、という思いもあったりして、それでも毎日「川添医院」に通った。なぜか娘が「あの先生が治してくれる気がする!」と言っていたのだ。なぜなのかは良く分からなかったが、とにかく今は娘の精神状態も大切だと思った。


また、ある友人ママが「お金でどうにもならないことも多いのに、お金でもしも解決できるなら良かったと思わない?」と励ましてくれた。ちょっと突飛な発想だが、たしかに・・・と思う面もあった。


それでもこのころは日々迷い、悩んでいた。