私が子供の頃の川崎市の武蔵小杉界隈は、武蔵小杉自体にも大きな工場が数多くあり、そこで働く低賃金労働者用の長屋や木造モルタルトタン張りのボロアパートが所狭しと建ち、銭湯も数多くあったのですが、今回紹介する木造集合住宅のようなお洒落な建物は見た事がなく、ちょっとビックリしました。
写真のジレラ・ランナーVXR125RST改の後ろに建つ建屋がその集合住宅で、まず白亜なカラーリングがお洒落っ(๑・̑◡・̑๑)
側面から観察すると、間取りは四畳半と三畳と台所にトイレと言った感じで、風呂は多分ない・・・
一階は二階より若干広めのようですが、クーラーの室外機ではなく薄目のスチームヒーターの機械が置かれているので、基本的には夏は窓の開閉で涼をとる昔のスタイルのようです・・・
2階部の確認をする為に建屋の側道に回り込むと、そこには私がガキンチョの頃に自転車で偵察しに来たこの辺りのデフォの風景が残っていて感慨深くなりました ヽ(´ー`)
敷地の入り口にある門柱にはどう考えても『集合住宅の名前じゃないだろっ‼️』とツッコミを入れたくなる表札があり、この集合住宅が建つ前には同姓の個人宅があったのかもしれませんが、今となっては役場に行って土地台帳を調べるしかありません ┐(´∀`)┌
因みに近所の『篠原』姓の分布を愛用の電話帳サイトで調べてみると
このような感じとなっていて、『光明寺』参道にある『篠原』さんと関係があるかどうかはかなり微妙・・・
話を戻して、御約束の急角度の鉄製外階段を登ると二階の通路に出るのですが、何と二階の通路は扉のない屋内構造となっていて、
床材が木・・・
手前二間には靴が通路に出ている事を考えると、どうやら玄関は下足入れ(下駄箱)の類の設備はないかもしれません。
また、この通路の下は一階部の玄関となっている事からもトイレと台所が限界で、二階部の下足は通路に出すのがデフォのような気がします。
二階の階段最上部からの周囲の風景を見ていると、何やら先ほどと同じく昭和40年代にタイムスリップしたかのような感覚になり、世界一の人口密度を誇る東京都にまだこんな風景が残っているんだなぁ〜と開発が進んでいる場所とそうでない場所の格差を痛感しちゃいます ( ̄ー ̄)
これはこの建屋の敷地入り口部にある謎のタンクでうちの近所では見たことの設備ですが、もしかしたら地下水を汲み上げる為のポンプなのかも知れませんが、現在は稼働している様子もなく昭和時代のオブジェと化し、酸化を経て自然に帰ろうとしておりました・・・
東京都大田区の『多摩堤通り』沿いには、このような昔ながらの建屋が今でも残っているようなので、近所ということもあり、時間ができたら散歩がてら散策したいなぁ〜っと思いました。
と言った感じで、本日は終わりたいと思いまっす。