まんがでわかる クライオニクス論 未来を拓く新技術 実用的クライオニクスへの挑戦
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子供の頃から死体の保存に関心があって、ミイラとか即身仏とか化石とかアイスマンとか冷凍レーニンとか、エベレストのデスゾーンとか、放射能被曝しすぎて腐敗しないというキュリー夫人の遺体に異様に興味があったんですよ。
舞-乙HiMEも真相様やレナさんが水槽に入ってますよね。
あの作品は僕のツボを押しすぎる。
父親に「お父さんが死んだらレーニンみたいに冷凍保存してあげるね!」って言ったらすげえ複雑な顔をされましたが……。
結局火葬にしたときのハラハラした気持ちは、死んで悲しいの前に、燃やしたらなくなっちゃう、取り返しがつかない。
レナさんの遺体焼き払う時の気持ちわかるわー。
シュバルツ側の気持ちが。
僕は死んだくらいで人をモノ扱いしないんすよ。
この本は、人体の冷凍冬眠とか蘇生の問題点がよく分かるのでSF設定を考えるうえで参考になります。
本気というのは強いです。
しかし人体の保管はともかく蘇生はまあ無理ですね。
だいたい、脳と記憶と人格の成り立ちが未解明なのに保存もクソもないというか。
記憶とか人格とかいうものに、保存するほど価値があるような気がしないというか。
クライオニクスに不死の夢を見る人は、そんなに幸せなんですかね。
僕は嫌な思い出や悲しい出来事や、恥の多い人生なので早く消えたい気持ちしかありません。
何かのはずみで過去の恥ずかしい記憶がフラッシュバックして奇声上げてますからね。むしろ記憶をなくしてほしい。
漫画の作りとしては、よくあるオタクのおっさんしかいない不人気ジャンルを女子高生にやらせる系なんですが、遺伝子による復活=生殖はすなわち女体崇拝なので、『遺伝子から脳へ』をテーマにするなら女キャラにやらせる時点でそもそも間違っていると言えます。
生殖というのが遺伝子による復活装置ですからね。
女は文字通り遺伝子の母胎です。
まず脱女体しろ。
仏陀はその点偉くて、女体がそもそも解脱の邪魔と見抜いています。
人間の記憶や人格というのが大方過去の経験による歪みでしかないもので、そんな歪みはない方がいい。
本人自覚ないけど人格を支配してるのが脳の器質的な障害や病気だったりしますからね。
記憶や人格を遺伝子よりも重要視するというのは、突き詰めれば情報重視ということです。
脳もメディアみたいなもんだし。
数式が紙に書かなくても情報として『ある』ように、人間の本質的な何かが肉体とは関係なく情報としてある、宇宙そのものを構成する何かがデータベースのようにあって、あらゆる物質は生帰明滅するものなのです。
色即是空空即色是。
人類が認識する前から1+1は10だし原子も分子も存在したなんてのはオカルトでもなんでもない。
なぜ不死を求める者は悪とされるのか、というのは、肉体の不死なんて意味ないよね、と人が無意識レベルで気がついてるからです。
人はどう進化していいかを自分で想像もできないんですよ。なのでひたすらパターンを増やした中から消去法で行くしかない。
人がこの先どうすればいいかは新しい人に任せましょう、後は知らんということです。
そんな中でヤダ自分だけは死にたくない! なんて奴はエレベーターの乗り口で突っ立ってるバカくらい邪魔。
人類の行く先がどうなるのか知りたい、というのは漫画の最後を知りたいような傍観者目線ですので、そんなモブ人生はやめて主人公として生きてください。
記憶や人格の保存なら、人工知能に人格的な反応や記憶を学習させることで他人なら区別できないくらい本人をシミュレートできる疑似人格は作れるでしょうね。
複製ができたので、劣化するオリジナル本人の方は消しましょうかとなると本人が納得するかは別ですけど。
脳を代替品と交換したらその人ではなくなるとしたら、病気や怪我で脳のかなりの割合を摘出した人とかいますが、その場合、半分本人じゃなくなるんですかね。
脳がだめになった場合のバックアップとして人工知能を同期させておけば、二代目を新しい体に接続して脳の保存問題は解決できますがオリジナル本人の納得の問題が……。
本人の納得さえ無視できれば、とりあえず脆弱なナマの脳なんかやめて電脳化することで大方解決ですよ。
そうすれば問題は電脳とボディの接続だけになるじゃないですか。
ナマの脳がオリジナル自我を主張するのが厄介なら、生まれた時に脳をくり抜いて電脳化すれば、自我が芽生える前に厄介者を始末できます。
そうすれば自我を持つのは電脳の方だから何も問題ない。
自我の脱脳を目指したほうが筋は良いだろうし、人間のときに身についた人格的な歪みや癖を考慮すると、元が人間である必要がなくて、人工知能を人のように育てるほうが効率いいでしょうなあ。
嫌な記憶のフラッシュバックで奇声を上げるなど変な癖がついたら消せばいいので。
クライオニクスの最大の問題点は、SFなんかで冷凍冬眠とか誰もが将来なんとなくできるようになるはずと思ってるけど、だれも具体的に研究してないことだと思います。