2024/06/07 映画「関心領域」は私にはハズレ | つっちーの日々

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関心領域…   難しくて退屈… 


 アカデミー賞で5部門ノミネートされ、

国際長編映画賞を受賞。

 カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞…

 となれば、どうしても見なくちゃ!となる。 


 この監督が出演したらしい「ヒトラーの誤算13分の誤算」は映画で見た。


 こんなに世界で評価されているのに、

私にはその価値が分からなかった。


 内容は、アウシュビッツ収容所と壁1枚隔てた こち側の世界、  収容所の所長らしき人の家族が暮らす広い庭付きの豪邸


 そこで暮らす家族の日常風景が淡々と描かれている。 


 決して あの何度も見てきた収容所の悲惨な地獄は描かれない。

 外の建物の中や会議の様子だけは見える。 


 しかし塀の向こうの高い煙突から黒煙があがり、真っ赤な炎に変わるのが見える。


大抵の人ならそれは
何の炎か分かる。 

 見張り台の中で銃をもった人が監視しているのも見える。 


 しかしカメラは外に、塀の外には出ない。

ただ、アカデミー賞で音響賞を取ってているだけあって、 不気味な音楽や、叫びや、音は激しく聞こえる。


 こちら側の豊かな穏やかな生活から、

アウシュビッツの中を想像しろと言っているのか?…… 


 その対比で 向こうの非人間的な虐殺を

批判しているのか?…… 


 私にはわからないが、少なくとも私には成功していない。私は単に退屈だった。 


 昨日の映画「美味しい給食」で校長が言う。 


 「甘利田先生はとてもシンプルなんです」 


 シンプルこそが
真実を 道理を 正義を
分かりやすく訴えると思うのだが…