2024/05/21 地球ゴージャス「儚き光のラプソディ」 | つっちーの日々

つっちーの日々

元気な好奇心旺盛な女性。
趣味沢山。でも深くはない。登山、映画、演劇、温泉、旅行、読書、コーラス、美味しいもの食べ歩き、園芸…交流しましょう!

今日はいつもの友達とヨガ・ストレッチに行って、終わってから、もう一つの予定の
浜町「明治座」に出かけた。










 岸谷五朗と寺脇康文率いる
地球ゴージャス、30周年記念公演 明治座 


今まで 2回見て、もういいかな…と思った。あまり感動しなくて(こんなもんか)

と思ったのだ。


けれど、30周年記念となれば、なんか面白そうかも…と思って、うまい具合に都民劇場の選択肢の一つだったから選んだ。 


今まで見た地球ゴージャスの中で一番良かった。

ストーリーがとてもしっかりしていて、シリアスな戦争の場面も描かれ、

戦争の愚かさと平和への願いも感じられ、骨のある社会的な作品にもなっていた。


人類が制御できないもの

2つ「核」「A.I.」にも言及していた。


 そして、何より面白いのが設定で、

謎の白い部屋に次々現れる謎の人物達

 「ここはどこだ?」


 孤児院で育った青年(中川大志)、

ジョッキー(風間俊介)、ホテルの支配人、
兵士(鈴木福)、ひまわりの畑から来た2人(岸谷五朗と寺脇康文)、
1番に初めにこの部屋にいた女性… 


 みんな現実から逃げたくてここに来てしまった。 


でも重苦しい内容ばかりではなく、

ユーモアたっぷりでお茶目な会話や仕草も楽しめるし、アクロバットの動きも興奮する。 


 鈴木福の、未来に戦争のない世の中を作るために、現実の世界に戻って戦い、勝利するんだ!と扉を出ようとする時、止めようとした人まで戦争の時代に入ってしまう。
その場面が一番私には訴えるものを強く感じた。 


鈴木福は子役のイメージが強くて

ちゃんとした舞台やドラマを見ていなかった。驚いたことに役者としてとても成長していて、歌も上手だった。拍手!


 気がつくと兵士以外はもとの不思議な白い部屋にいるのだが、一人ひとり、逃げないで現実の世界で生きようと決意して扉を出ていく。 


 この素晴らしい脚本は誰だろうと思ったら、岸谷五朗だった。

演出はそうだろうと思ったが、

作・演出共に岸谷五朗で、彼のマルチな才能に改めて驚くとともに敬意を示したい。 


 もう地球ゴージャスいいかなと思ったけれど、これを見て  やっぱり次も観なくてはと思った。

数年に一度だから
次は何年だろう?
元気に出かけられるといいけれど…


明日は紀伊國屋サザンシアターで

「オットーと呼ばれる日本人」


色々見すぎだなと自分で思う。