2024/05/08 柿澤勇人のハムレットに引き込まれた!熱演! | つっちーの日々

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これほどの集中力でみた舞台は数少ない。


 とにかく引き込まれ、見入ってしまった柿澤勇人の演技! 




 ミュージカルで初めてこの役者を見て、すっかり魅せられて、ファンクラブに入ろうかとまで思った。 


 朝ドラのエールにも出ていたが合わなかった。 

 大河で実朝を演じたが、本来の柿澤勇人の魅力は出ていなかった。


 今日のハムレットこそ!
柿澤勇人の魅力が存分に発揮されていた。 


 実朝のときに比べて、頬はげっそりこけていて(貧相という意味ではなく)

はだけた前開きの服からは肋骨も透けて見えるようだった。 

 くぼんだ目は、ハムレットの鋭い感性を放っていた。 


 この役のために相当絞って痩せたのだと思う。 

 これこそ、悩めるハムレット 

これこそ、復習に燃えるハムレット


 勿論、持ち前の歌はなく、 セリフの連続だ。

2時から5時40分まで
走り、叫び、息を詰めて独白し、のたうちまわり、

剣で戦い、ものすごく体力を消費するのが伝わってくる。 


 前の方の席だったから、息が見えるようだったし、汗が光るのも、口から唾液が吹き出すのもみんなよく見えた。

あの熱演に引き込まれたのだと思う。


 吉田鋼太郎は、テレビでよく見るようになったが彼はやはり舞台が似合う。

シェイクスピアが似合う。


蜷川幸雄が全シェイクスピアをやろうとして志半ばで亡くなり、後を継いで完成させたのが吉田鋼太郎。


今回はその2ラウンド目で、初回はハムレット。役者たち特に主演の柿澤勇人はそうとうなプレッシャーだったと思う。


 終わった時、すぐにスタンディングオベーションになった。 


 歓声、指笛、かん高い悲鳴のような声…

単に立って拍手するよく経験する雰囲気ではなかった。 

 やはり私と同じように熱く感動した人達ばかりだったようだ。 


 久しぶりに舞台のよさ、
本物の感動に浸った。 


 シェークスピアの作品は最近もよく見た。
リア王、マクベス、オセロ、ロミオとジュリエット、
夏夜の夢…


 でも考えてみれば
ハムレットは長いこと見てなかった。 

劇中劇や狂気やオフィーリアの部分的な所は覚えていたが
細かいストーリーはだいぶ忘れていたのでストーリーが完璧に入った。 


 埼玉芸術劇場(与野本町)

 ハムレット
柿澤勇人、クローディアス吉田鋼太郎  他 

 






途中の道に、沢山の俳優の手形とサインのこういう物が並んでいる。



 与野本町の駅前の薔薇はよく手入れされて美しく、
公演の成功を称えるように咲いていた。