3時間の超大作だが、
難しくて気を抜けない。
理解しようとして緊張し、
分からなくて焦り、消化不良のまま3時間が終わった。
・マンハッタン計画、
・ナチスが先に原爆を作った ら
大変なことになる、
・科学者の総力を上げた研究
・原爆投下しなくても日本は降伏した
という位の浅い知識しかなくて見たから、登場人物の多さと、立場や関係が分からずに話が進んていって困った。
また時系列が複雑で、入り乱れているから なおわかりにくい。
メークで年取ったのがわかるし、
カラーとモノクロの区分けも理解を助けてはいるが些細なものだ。
一番の山場は砂漠での核実験。
弟もプロジェクトに加わり、兄弟揃って頭が良いらしい。
想像以上の破壊力だと認識される所までで、広島や長崎で投下されて、
どんな被害の様子だったのかは
全く触れていない。
実験成功に、プロジェクトに関わった人たちの歓声や、体中から沸き起こる喜びには、日本人として大きな違和感があり、 納得できなかった。
しかし、後半こそが、難しかったが
描きたかったテーマなのかもしれない。
私にはこの後半がとても難しかった。
恥をさらけ出すようだが
後半、オッペンハイマーが取り調べられ、責められている長い時間が、何をいいたいのかよく理解できなかった。
魔女狩り、赤狩り、
の多少の知識はあったが そういうことなのだろうか?
確かにカレの周りに共産党の人物は多いが、何を問題にされ追求されているのかが消化不良のままだ。
スパイの容疑か
途中で眠ったのかもしれない
勝手に映画を構成してみると…
無心に量子力学の研究に挑んでいく若い頃のエネルギーあふれる主人公と、
その日常が一部。
政治に取り込まれて マンハッタン計画の責任者にさせられて 原爆を完成させ、
栄光と名誉を受ける2部。
世界を破壊させる、人類を滅亡させる、恐ろしい兵器を作ってしまった
苦悩と後悔の3部
国家に翻弄され、裏切られるのは、天才科学者の常かもしれない。
今でも、遺伝子研究が秘密裏に進んでいるかもしれない。
宇宙工学で着々と宇宙への移住や、
レア鉱物資源発掘の研究も驚くほど進んでいるのかもしれない。
昭和の、貧しかったけれど、みんなが貧しくて、畑を耕し、家族で労働し、
子どもは地域で元気に遊んで育っていった時代を懐かしく、幸福だったなぁと思い出す。