2024/03/18 今年度の授業の終わりと「算数少人数制度」 | つっちーの日々

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今日は1日ものすごく風が強くて、
駐輪場では何台も自転車がひっくり返っていた。

そんな今日で、今年度の私の授業は終わり。学校は25日が卒業式。

東京都は他の自治体と違って昔から専科制が導入されている。

図工、音楽、家庭科は必ず専科で、学校によっては理科が専科だったりする。

今は家庭科の専科は少なくなった。

その代わり算数の専科がある。

東京都の算数少人数方式を説明しよう。

算数は他の教科に比べて特に積み重ねが
大事で、土台がしっかりしていなかったら上に積めない。

それで担任でない教師をプラス1して
能力別に分けて授業している。

私の場合、
Aは30人位。Bは20人位。Cは8人位。

それで教えるクラスがローテーションしていく。

私は  いろんな子がいて、友達の意見を聞いて、 なるほど!と思ったり、
お互いに教え合ったりしたほうが
ずっと伸びるし、授業も活気づくと思っているのだが  それは許されない。

ひとクラスの人数をドンと減らして、
担任がクラス全体を教えたほうが、
スキマ時間に遅れ気味の子を見てあげられるし、家庭とも連携しやすいし、
学力は伸びると思うのだが、そちらの方向にはいかないらしい。

未だに40人学級で、低学年から35人学級にしているが、来年度の6年生はまだ40人学級だ。

少人数制度は
一桁の人数で本当に基本に立ち返って 
ゆっくりゆっくり一人一人手とり足取り
教えられるから
いい面も大きいのだが……

高校の時、数学が分からなくなったから Cの子達の気持ちや、つまづきがわかる。
だから必死に、一生懸命にやりすぎてしまう傾向がある。

社会に出たら、成績をぶら下げて歩いている大人はいないから、働けてそこそこコミュニケーションがとれたら生きてはいけるのだけれど…
他の才能が開花するかもしれないし…

クローズアップ現代で
教育システムが、競争原理が強くて、
子どもたちが大きなストレスを抱えているから改善するよう指定されたのが、
世界で日本と韓国だけだと言っていた。

確かに…私の小学校時代は全く競争を感じず、勉強ができるとかできないとかの見方は皆無だった。みんな
習い事もなく、学校が終わったら
大勢で外で遊んだ。
みんな横並びの関係だった。

その頃は本当に幸せだったとブログに
「子ども時代の幸せ貯金」のテーマも設けている。

だが今は小学校でさえ、
勉強ができる、成績が良い…できない、悪い…はついて回る。
できない子は 声も小さく、筆圧も弱く、意見も殆ど言わない子が多い。

私の若い頃は違った。
勉強以外の価値観も存在していて、
できなくても堂々としていたり、人気者だったり、自己主張していたり
結構頼もしかったし、面白かった。

学校に来ない子はいなかった。

こんな立場で何ができるか分からないが、来年度の出会いを大切に、子どもに寄り添って、「わからない」を
大切に授業していきたいと思う。
反応しあって、一緒に分かる喜び…発見…を楽しみ合いたい。

いくつになっても「4月」は好きだ。
始まりの月だから…