楽しみにしていた新橋演舞場
「ヤマトタケル」
中村隼人の千秋楽で 三連休最終日…
なかなかネット繋がらなくて、繫がったらもう3階席は無くなっていた。
2階右列 2等A席9500円。
いつも3階席の前6000円なのに…
3階は花道が殆ど見えないが
右列は真正面によく見える。
舞台も近くて、2階正面の一等席より
良いかもしれない。
さすがスーパー歌舞伎!
ド派手な舞台と衣装と演出で ストーリーもわかりやすくて どんどん盛り上がっていく。
2月は隼人と團子交代で主演
3月になると團子オンリーに変わる。
歌舞伎好きの仲間は團子推しで1等席を頼まれ、前から3列目の花道近くを取れた。
その後隼人も見たいと自分で取ったようだ。
私と隣で見ていた友達は
「團子のも見てみたくなったね」
と同じことを言った。
休憩時間につながるところに行って調べたが完売。
残っているのは1等席16500円だけ。
諦めた。
初めは兄と二役で凄まじい速さで早変わりを繰返し
舞台裏を想像しても可能性が実現しない。
早変わりは何度も見ているが、
これだけ早くて 何度も繰り返し、
衣装も豪華なのは初めてだ。お見事!
米吉の姫も同じく何度も繰り返し早変わりしていた。
前半のこの見せ場だけでも見る価値がある。
争っているうちに兄を殺めてしまい、
父の怒りに触れ
熊襲征伐と蝦夷征伐に行かされる話で、
最後まで父親の愛を求めるヤマトの
寂しさや優しさや孤独を
隼人はよく演じていた。
ヤマトタケルの兄弟と仲間との戦いは
舞台装置も立体的で、人数にも圧倒され、息を呑んで見守った。この名前を名乗ることになったのだ。
その後も、荒れる海の場面や、
真っ赤な布が炎を象徴する火事の場面や、猪との戦いなど、変化に飛んだパフォーマンスが繰り出された。
これぞスーパー歌舞伎!
本当に目が離せない展開で面白かった。
最後の命尽きる場面は、信頼を寄せる人達に見守られて、静かに息を引き取る。
そこから宙乗り場面にも
うまくつなげていた。
まるで宝塚のフィナーレのように
階段から降りてきて、大きな翼を広げて 飛び立っていった。
隼人の大富豪同心が好きで毎週見ていたが、あのおっとりした卯之吉とは
全く違う役を 見事に演じた中村隼人の
演技と立ち廻りに
おおきな拍手と労いを送りたい。