2023/12/16歌舞伎「ルパン三世」と玉三郎、七之助の「天守物語」 | つっちーの日々

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今日は過酷だけれど嬉しい新橋演舞場と歌舞伎座。

ルパン三世(流白浪燦星)は取り遅れて
3階の一番後ろで満席。
最後列の利点は、花道見たくて立っても文句言われない事。
歌舞伎初めての人?と聞かれて3階でも手が上がった。
1度大向うの人のそばに座ってみたかったが3階の最後列の隅の同じ列にいた。
声を掛けるタイミングとか息遣いが分かった。
ルパンが愛之助で五右衛門が松也で次元が笑三郎。
変装が多くて面白かった。
最近、新作物が多い。

本当のお目当ては、歌舞伎座の夜の部
「天守物語」
玉三郎を見たくて…

いつもたいてい3階A席だが
歌舞伎座で玉三郎が見られるのは最後かもしれないと思った。何かで読んだが本人が「歌舞伎座での1ヶ月公演は年齢的に厳しくなった。女形の衣装はとても重いし…これからは小さな舞台や演出などをやっていきたい」といった内容だった。

それでこれが歌舞伎座最後かもしれないと1等席を取った。
今度は最前列。
中央ではないがギリギリ上手の通路内には入っている。
この席は発売日が私の山の日で、
友達に電話で取ってもらった。感謝だ。

シネマ歌舞伎でこれを見たことがあるが、最前列で見る玉三郎と七之助が楽しみだ!
(今は歌舞伎座近くで時間を潰している)
シネマ歌舞伎では玉三郎が富姫だった。

今回は 玉三郎が演出して七之助に富姫の芸を、魂を受け継がせようとした意志を感じる。
七之助も今までになく貫禄があり、
玉三郎が乗り移ったように見えた。
単に綺麗だけでなく
異界の主、姫の妖艶さや
魔力や奇怪さの中に純なものをも感じさせる脱皮した、成長した七之助が見えた。

玉三郎は少ししか出なかったが
妹分の亀姫役を若々しくしなやかに演じてさすが玉三郎!と思った。

勘九郎も老婆と老人の役がハマっていて、この二人の兄弟に大きな希望が見えた。

最前列は睫毛までよく見えた。
役者の息遣いや手の筋までよく見え、
そこから3階席を見上げると、
たとえ1列目でもはるか遠くに見えた。
さすが16000円の値打ちはある。
一緒に見た友達も喜んでくれた。

姫路城の天守の薄暗い異界の場所は
1列目で見るのに最適な舞台だった。