文楽国立劇場からお引越しして北千住のシアター1010。
新聞に載っていたが、文楽独特の床や盆回しまで作られたようだ。
教え子が太夫になったので 年4回の公演プラス鑑賞教室に応援の意味もあり通っている。
チケットは太夫に日程さえラインで伝えれば受け付けに置いてあるのでとても便利で友達からも頼まれる。
久々の北千住で友達と待ち合わせた。
文楽は裏方は勿論だが舞台上でも歌舞伎や演劇と違って大勢で作り上げる。
俳優はいなくて人形で、それを3人で動かす。
さらに人形は語らず、床という上手で
太夫が浄瑠璃を熱演し、隣で三味線が語りや場面に合わせて演奏する。
太棹と言われる文楽の三味線の音色は力強く下腹に響く。
亡くなった親友は
歌舞伎より文楽のほうが断然面白いと言っていた。
むしろ彼女に引っ張られて毎回通っていたかもしれない。一人でも見に行くのは友達の供養も込めて、友達を隣に感じている。
ずっとこの会場だと思ったのに
次回は違う会場だった。
国立劇場が早く完成してほしい。
それにしても文楽の内容は残酷なものが多い。忠義のために自分の子どもを殺したり、今回も自分の娘と知らずに亡骸を蹴飛ばし孫に殺される。娘と孫である事は最後に知る。孫は大きくなったら討たれてやると実盛と約束を交わす。
なかなか見ごたえがあった。