歴史を使って未来を予測する方法。No.6196 | spiritual VOICE 365

spiritual VOICE 365

スピリチュアル・カウンセラー
八幡宇影のメッセージです。

前号で少し、歴史の知識や理解が
役に立つという話をいたしました。
 
「古きを温ねて新しきを知る」
というように、実際、
歴史は未来予測に使えるのですが、
どうやって使うかということに
ついて、ざっくりお話しして
みたいと思います。
 
 
まず社会やあなた自身に、
ある出来事Aが起きたとします。
 
その出来事Aの枝葉の部分を
落として、
根幹の構造を理解します。
 
「つまり何が起こったのか」
ということを簡潔にまとめます。
 
 
そうしたら、歴史の事例(型)の
ストックの中から、
出来事Aと同じような構造を持つ
出来事Bを見つけてきます。
 
その出来事Bがどんな展開をして、
どんな結末を迎えたかといった
その後のあらましを確認します。
 
 
次に、出来事Bのあらましを、
出来事Aに当てはめます。
 
さらに、出来事Aが起きた環境や
背景に合わせて肉付けをします。
 
すると、出来事Aが
次にどう展開していくのか、
どんな結末を迎えるのかについて
具体的な予測が出ます。
 
 
このように書き出してみますと
複雑に感じるかもしれませんが、
やっている作業自体は、
数学の問題を公式に
当てはめて解くようなもので、
日常の中でも自分の経験則を
使ってされていることと思います。
 
ただ歴史の事例を使うとよいのは、
自分自身の経験のストックには
ないことにも対応できることです。
 
たとえば日本は、ここ80年くらい
戦争をしていませんが、
それ以前は立て続けに戦争を
していた戦争当事者の国でした。
 
現代人の経験からすると
戦争の実感はなく、
今後戦争が起こることなど
想像できないかもしれません。
 
しかし歴史から見れば、
戦争をしていない現代は、
日本の歴史の中でも
むしろ稀有な時代といえます。
 
当然戦争は未来予測の選択肢に
入ってくるわけです。
 
 
歴史を使って予測をしていますと
当然予測を誤ることもあります。
 
出来事の意味や構造を誤解したり、
相応しくない事例をサンプルに
したり、構造を具体化するための
情報が足りなかったりして
読み間違えるのです。
 
けれどもそれも何度もやってみる
ことで精度が上がっていきます。
 
とくに、歴史の事例(型)の
ストックが増えることと、
起きた出来事の環境や背景を
勘案できるようになりますと、
先読みが“当たる”ことも
増えるでしょう。
 
 
ちなみに予測が立った後で、
「それでは私はどう動くか」
については、個々が持つ哲学や
信仰の問題になります。
 
「嵐が来る」と知った上で
合羽を着て仕事場に向かうのか、
備えをして自宅でやり過ごすのか。
 
それは各々の信念によるのです。
 
 
追伸1:
歴史の事例(型)を使える状態で
ストックにするには、歴史の
出来事をただ覚えるのではなく、
出来事の構造や流れをつかむこと。
 
そうしておくことで、後で使える
事例集(パターン集)になります。
 
興味を持って
歴史に触れるとよいですね。
 
 
追伸2:
小説や映画や漫画やアニメなど、
よくできた物語のストックも
歴史の事例の代わりに使えます。
 
フィクションであったとしても、
よくできた物語は人類の歴史が
ベースになっているからです。
 
ですから歴史に抵抗のある方は、
物語のストックを使うのもよい
ですね。
 
たとえば、ネットカフェで好きな
作品を読み漁ってみてください。
 
作品中のエピソードの設定や
展開は、他の事象を読み解くの
にも使えます。