悲しみと怒りのエネルギーを他の用途で使ってみませんか?No.6195 | spiritual VOICE 365

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スピリチュアル・カウンセラー
八幡宇影のメッセージです。

私は日本史好きだと思うのですが…
きっかけを思い出してみますと、
小学生の頃にテレビで見た
年末時代劇の「白虎隊」でした。
 
 
時は幕末、期せずして
朝敵(天皇の敵)にされた
東北の会津藩が、
会津城にたてこもって
最終決戦をする物語です。
 
何しろ劣勢ですから、
戦える人間がどんどん減ってきて、
いよいよ十代の少年たちにも
出撃命令が下ります。
 
その少年部隊の名前が白虎隊です。
 
白虎隊は転戦するうちに孤立し、
飯盛山から自分たちのお城を
見たのですが、
死守すべきお城はまさに
炎上しているように見えました
(実際には落城はまだでしたが)。
 
白虎隊の若き隊士たちは望みを
断たれ、「もはやこれまで」と
次々に腹を切っていくわけです。
 
 
そのシーンを見た
小学生の私は泣いていました。
 
泣いている自分に対しても
驚いていました。
 
自分自身の悲しみや怒り以外の
理由で泣いた、
初めての経験だったと思います。
 
主題歌だった
「愛しき日々」(堀内孝雄さん)
を口ずさみながら、
彼らが命懸けで守ろうとした
お城(会津若松城)の絵を
画用紙一杯に描いたのです。
 
それから日本各地の城郭に
興味を持ち始めました。
 
買ってもらったお城の本を
熟読し暗記しました。
 
それを見た父が、
西日本を中心に方々の城に
連れて行ってくれました。
 
次第に私は城を建てた城主にも
興味を持ち出し、戦国時代に
興味を広げていきました。
 
それからずっと歴史への興味が
途絶えることはありませんでした。
 
 
歴史への考察は物事を考える上で
1つの基準になっています。
 
世の中にまったく同じことは
起きませんが、同じ意味や構造の
出来事は繰り返し起きています。
 
その結果、同じような展開をして
同じように収束していきます。
 
ですから、歴史の型(パターン)
が幾つか頭に入っていれば、
目の前の出来事が
今後どのような展開をするか
ある程度予測が可能になります。
 
 
それはよいとして、
時代劇「白虎隊」で感動し
私の中に発生したエネルギーが
私を歴史の世界に引きずっていき、
歴史への理解は
いまの私に役立っています。
 
最初は1つの感動、
感情の爆発から始まったものです。
 
そのことがとても不思議です。
 
 
ここまでが
長い前置きになります(笑)
 
この記事の本題は、
「人間の感情のエネルギーは
パワフル」という部分です。
 
感情はエネルギーのかたまりです。
 
それが喜怒哀楽のどこに向かうか
はともかく、自分を突き動かす
ほどのエネルギーが発生している
ということです。
 
ですから、
この感情のエネルギーをそのまま
垂れ流して終わらせることや、
押さえ込んでしまうことは
もったいないように思います。
 
噴き出してくる感情のエネルギー
の有効利用を考えてはどうしょう?
 
風力や水力、地熱で発電して、
発電した電気を私たちの暮らしに
役立てるように、です。
 
 
私たちの日常を眺めてみれば、
感動すること、嬉しいことや
楽しいことは少なくても、
悲しみや怒りの感情は
意外と頻繁に起きています。
 
感情はエネルギーですから、
使えばなくなります。
 
悲しみも怒りもせっかく
発したエネルギーですから、
何か他のことに使ってみるのです。
 
ただ悲しみに沈んだり、
怒って八つ当たりするのではなく、
その悲しみや怒りのエネルギーを
使って自分がしてみたいことを
するのです。
 
 
とはいえ、
とっさに感情エネルギーの用途を
転換するのは難しいと思います。
 
事前に、“やりたいことのリスト”
を作っておくとよいでしょう。
 
リストは、
「悲しみのエネルギー運用リスト」
と、
「怒りのエネルギー運用リスト」
の2つを用意します。
 
 
「悲しみのリスト」は、悲しみで
エネルギーが内向きになっている
ときに取り組むことです。
 
たとえば、
小説を読んだり、映画を見たり、
瞑想をしたり、机を片付けたり、
静かに内面を充実させることです。
 
「怒りのリスト」は、怒りで
エネルギーが外向きになっている
ときに取り組むことです。
 
たとえば、
運動をしたり、旅行に行ったり、
買い物をしたり、思い切って
自分の枠を超えることです。
 
この2つのリストがあれば、
悲しみと怒りのエネルギーを
無駄にすることがなくなります。
 
 
いますぐペンを持って、1つずつ
書き出してみるとよいでしょう。
 
「悲しみ紛れにあの小説を読む」、
「腹立ちついでにランニングに
行く」、などなど。
 
…やりたいけれど、
きっかけがないとなかなか
できないことをあげます。
 
いつもなら避けて通りたい
悲しみや怒りの感情が、
待ち遠しくなるかもしれませんよ。
 
「悲しみ」と「怒り」の
2つのエネルギー運用リスト、
ぜひお試しください。