城陽の水と土を考える会 | 城陽発☆くまちゃんのダイエット&読書部屋

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何度も挑戦しては、成功→気を緩めリバウンドの繰り返し。思い切って、ダイエットをブログのタイトルにしちゃいました。おまけで読書部屋も(笑)面白そうな本があれば、コメントくださいね。当面200冊読破が目標!

 昨日は、一日京都市内で会議。年に一度の日本共産党京都府委員会の大会(党会議)がりました。僕も、洛南地区からの代議員として出席し、京都府内15地区委員会の中で生まれている、社会変革と当面の二大選挙で、なんとしても党躍進をと支部と議員(候補者)と地区委員会が心と力をあわせてがんばる姿がこもごも交流されて、刺激にも、勉強にもなりました。


 さて、15日(金)に城陽市内で「城陽の水と土を考える会」の記念講演と総会がありました。僕も会員になっているので、妻が用事で夜外出したことから、途中参加、途中退席でしたが息子を連れて出席してきました。




 総会では、同会の近藤泰雄代表から、活動の経過や問題点、課題について報告。地道な調査活動、機敏な行政への申し入れ、講演会、市民報告会などタイムリーな情報提供などを行ってきた取り組みの経過を報告し、これからも市民とともに、運動を広げていく決意が述べられました。
 続いて、西村裕事務局長が、この会の結成後一年間のとりくみを通じて何が明らかになっているのかを報告。
 市民が使う水のうち、80%が地下水という、城陽市民の毎日のくらしに欠かせない水。山砂利埋め立て地内では、汚染の進行がすすんでいる。埋め立て用の「残土」と地下水汚染の関連を示す決定的な証拠は今のところまだないが、関連性は高いとみなければならない。山砂利跡地が、事実上の産廃最終処分地にされる恐れが強まっている。
 また、近い将来、現実に飲み水の汚染が発生する危険性を否定できる根拠はない。
 以上のことからも、「産廃撤去」の立場から、首長や議会の姿勢を厳しくチェックし、そのつど問題点を指摘し、市民的な監視を強めていくことが大事だ、と述べられました。

 記念講演にたった、坂巻幸雄氏(日本環境学会)は、近年とみに正規の処分場以外に廃棄物を持ち込むケースが増え、さらに廃棄物を有価物と偽り(たとえばフェロシルト事件)、残土に混ぜ込むケースが増えている実態を豊富な事例をもとに報告。
 行政の対応としても、「ただちに日常生活に支障をきたすものでなければ、早急な対応はしない」姿勢が目立つことを指摘。こういう姿勢が、あとでとりかえしのつかない事態にあることへ警鐘を鳴らしました。
 さらに城陽市の問題についても、「砂利採取事業に関連する水汚染について、透水性のよい砂利層と地下水系の撹乱、沈殿凝集剤の影響や、生コン工場の影響、小規模不法投棄の影響などが、地下水に悪影響を与える関連は否定できないことをあらためて強調され、市民自身の調査と監視、市民の世論で行政を励ます、各地の運動との連携などの重要性を強調されました。

 質疑応答では、「京都府が『産廃』として認定し告発した、3000台分の産廃がいまだに放置されている。本当に『覆土』でよいのか?撤去させるべきでは?」などの意見とともに、水銀や砒素が検出されていることへの不安の声が出され、市民的な監視をいっそう強める必要性がこもごも語られました。


 参加していて僕が、何より感じたことは、次のことです。

 (1)城陽市にとって、山砂利対策をどうするのか?はまちづくりの課題としても避けては通れない課題。失われた自然をどうやって回復するのか?「これ以上の採取はやめて、防災に十分留意しながら、緑、自然を回復させるために最善の措置をとるなどの抜本的な解決策を、市民的な世論と関心を高め、一歩一歩の合意をつくりだす取り組みがいまこそ必要になっている。
 (2)同時に、現実に山砂利跡地の下に眠る「市民が利用する水の80%を占める」地下水が、山砂利採取と跡地の埋め立てに関連して汚染が進んでいる事態を、これ以上放置することは市民の命と安全にとって許されない。
 (3)この間、あきらかになっている16300台分の産廃をただちに撤去すること、京都府自らが認定した3000台分は、即刻対応すべき問題である。「覆土」でお茶を濁すなどは、もってのほかであり、撤去以外に選択肢はない。
 そして、城陽の地下水を保全するための条例制定など、「これ以上の汚染を許さない」法的な措置を早急に検討すること。
 (4)水を守るという一点での、幅広い共同、世論形成こそ、城陽で安心して住み続けるために決定的に求められている。そのために僕自身も力を尽くしたい。


  さてさて、この山砂利跡地への「産廃」投棄問題では、城陽選出の自民、民主の府議会議員さんはどういう立場で、何を求めてきたでしょうか?とりわけ、城陽市議会で全会一致であがった、「産廃撤去」をもとめる決議との関係で、どういう立場と態度なのか?ぜひ、市民的なチェックが必要だと思います。