● 性産業で働くことについて。ご質問にお答えしました。



おはようございます^^
八木ゆかです。




お問い合わせフォームからいただいたご質問に、
先日個別メッセージでお答えさせていただきました。


その内容が、多くの方にとっても
気づきのきっかけになるのではないかと思い
ご質問者さまにもお伝えした上で、
ブログでもシェアさせていただきますね。


とても長くなりますので、興味のある方のみ
お付き合いくださいませっ


まず、ご質問の内容は、こちら。


‐‐‐‐‐


【性産業について】


私は幼い頃、性的虐待を受けました。


物心つくくらいから性産業の仕事に
ついて疑問に思いました。


私自身も性産業をやりたいと思いました。


が、心の奥底では性的虐待と関係が
あると思ってましたし、
実際に本で再体験という言葉を知りました。


性産業のビデオでは今はスタイルいい子や、
芸能人だった子や、
相当レベル上がってきてる気がします。


私からすると、この仕事をしなくても
家庭を持ったり、子供をつくったり
ごくごく幸せを感じたりもできたのに、
なぜこの仕事を選んだのか。
年齢上がれば難しくなります。


全員が性的虐待を受けた訳ではないと
思いますし、何か家庭内に何かあったの
かなと思って考えても答えが出ません。


ゆかさんの考えを教えて欲しいです。


【私からのお答え】


●まず、どんなお仕事でもそうなのですが、
そのお仕事をする上での
エネルギーや意識を向ける先がどこなのか、
というのがすごく大事になってくると思います。


カウンセリングのお仕事でも
わかりやすいので例えてみると、


○自分の乗り越えてきた経験を生かして、
誠実にクライアントさんのお悩みを解決することに
目的を持ってカウンセリングをしているカウンセラー


もいれば、


○自分自身がまだ癒されていない傷を持っていて、
クライアントさんに対して自己顕示したり
承認欲求を満たしてもらおうとするカウンセラー


もいるのが実状かと思います。


性の仕事をしている人の中でも、


○性の力で人を癒したい、元気づけたい


というワーカーさんもいれば、


○性の傷つきを持っていて、
無自覚にトラウマの再演をしていたり、
性的サービスやお金のやりとりを通じて、
自分が男性をコントロールしているような気になれる


というワーカーさんもいます。


●また、表面的な意識
(意識の中の10%以下と言われている顕在意識、
頭で考えていたり自覚することができている思考)
の中にある答えは、真実のすべてではなく、
ごくごく一部で、氷山の一角にすぎません。


性を売って仕事にしている
女性と関わる機会も多いですが、
表層意識では「お金のため」とか
「男の人にチヤホヤされたい」とか、
AV女優などであれば「有名になって認められたい」
「成功したい」とか思っていることも多いです。


けれども、そういう方でも、
より深い内面
(意識の中の90%以上と言われている潜在意識、
無自覚に心で感じている感覚や麻痺させている感情)
を見つめていくと、根本の部分で、
表層意識とは別のものを必要としています。


私のケースを話すと、少し重い話にはなるのですが、
私は性産業の仕事や
援助交際で売春をしていた頃がありました。


今思うと、当時は親に対して、
「子育て失敗したな、ざまーみろ」
って思っていました。


親に対して
文句をぶつけたり怒ったり泣いたりできなくて、
その代わりに、そういうカタチで、
「お前等の大事にしてるはずのもの(子ども)を
汚して傷つけてやったぞ、どうだ」
って復讐していました。


それに気づいたときは、
そういう歪んだ方法でしか
表現が出来なかったのだなぁと、
でも本当は、
自分を見てほしくて、大切にしてほしくて、
悲しくて、寂しくて、愛されたかったんだなぁと、
インナーチャイルドを抱きしめました。


また当時は、
「自分には価値がない」と
無意識に思いこんでいたので、
それが例え性的な欲求の対象としてであったとしても、
自分の身体や存在が必要とされて、
それを提供した対価として数字(お金)を与えられるることで、
「自分にはこれだけの価値があるんだ、
私にこれだけのお金を払ってくれて必要としてくれる人がいる。
だから生きていてもいいんだ」という
安心材料のようにしていたところもあったと感じています。


これはあくまでも私の場合の一例ですが、
これと同じように、
お一人おひとり何かしらの必要性を持って、
性を売るお仕事をされていらっしゃいます。


(ちなみに援助交際をしていた当時
私は学校では生徒会の役員をしたりしていて、
表面的には優等生でなんの問題もない子どもに
大人の目には見えていたと思いますし、
風俗で働いていたときも、
昼間はコンビニでバイトしながら通信制大学に通っていて、
周りからは普通の女の子に見えていたと思います)


そのご自身の内面にある根っこの部分に気づかずに従事していて、
心身をすり減らしているワーカーさんもとても多いですね。。


深いところでは、このように、
なぜその仕事をしているのかという
本人も自覚していないような
必要性があるものなのですが、


外側の人はほとんどの人が
表面しか見ていないものなので、
「女は身体売って楽して稼げるからいいよな」
とか
「もっと自分を大事にしなきゃ」
といった声が届くことも多く、


さらに自分でも根本の必要性を理解できていないと
外側から言われたことを真に受けてしまうので、
そこでの誤解や本心との不一致による違和感で、
また傷ついたりすることも多いです。


●たくさんの女性とお話してきた中で感じるのは、
皆さん何かしらの複雑な家庭環境の影響や性のトラウマなど、
景をお持ちでいらっしゃることがほとんどです。


そういうわかりやすいものではなくても、
これまでの経験のから無意識の中に、
自分に対する厳しさや自己イメージの低さ、
自信のなさ、自分や人に対する不安や不信感、
人に頼らずに自分の力でなんとかしようとがんばる、
といった思考パターンや心の癖を身につけています。


スタイルがよかったり可愛かったり
綺麗だったり芸能人だったりと、
目に見える部分だけを外側から見ていると、
幸せそう、満たされていそう、成功していそう、
普通の幸せな家庭を築くという未来が約束されていそう、
という風に見える人であっても、
その内面はご本人にしかわかりません。


(ご本人にすらわかっていない部分が潜在意識です)


「心は誰にも見えないのだから
見えるものよりも大事にするといい」
という歌詞もありますが。。


私は、性を仕事にしている方の背景には、
上記のようなそれぞれの方の
ご本人でも無自覚なニーズ(必要性)が
必ずあると思っています。


そこに気づいて、理解して、受け入れて、
ねぎらってあげることを大切にしたいと
個人的には思っています。


●なので、質問者さまが性産業やそこで働く人に
疑問や関心を抱いたというのも、
ご自分でもおっしゃっていたように、
ご自身の経験から何かしらそこに関して
自分の中に引っかかっているものなのか、
こんがらがっているものなのか、
まだ自分でも把握できず整理しきれていない部分を
お持ちなのだと思うのですが、


それは否定したり排除する必要のあるものではなく、
これまでの人生の中で質問者さまの中に生まれた、
大切な一部です。


そこを見ないようにしていると
いつまでも残るので、
質問者さまが「今なら大丈夫そう」と
思えたタイミングで、
丁寧に光をあてて見つめてあげることで、
謎だったことが紐とけてくることもあるかと
感じています。


そういったお手伝いも
セッションでさせていだいていますので、
必要なときはお声掛けくださいね。


‐‐‐‐‐


長くなりましたが、
ここまで読んでくださった方がいたら、
ありがとうございますっ



今回質問者さまからボールを投げていただいたことで、
自分のことや周りのこと、社会のことなど
いろいろなことへ想いを馳せて、
自分なりの考えを深めることができました。


とても感謝しています。


これを読んで感じたことなどありましたら、
公式LINEでのメッセージや
お問い合わせフォームから
ぜひお声をお聞かせくださいね^^